モントリオール ⇒ ナイアガラ    BACK

10月5日第4日目10:10発大陸横断鉄道VIAレールにてトロントへ。
カナダ西海岸と東海岸を結ぶ大陸横断鉄道の代表的な路線はバンクーバーからトロントまで約4500kmの行程を4泊5日で走る。今回はその路線のモントリオールとトロント間を約5時間乗車する。
VIA 063号が入線し出発時刻を待っている。中距離用の車両で通勤にも使用されているようだ。期待していた展望車は接続されていない。やはり人気のロッキー越えでないと迫力不足だろうか。愛嬌のいい駅員が運転手に声をかけて一緒に写真を撮ってくれた。なんと運転手も駅員も女性だった。カナダの女性はたくましい。
トロントまでの長旅が始まった。ロッキー越えのように山岳地帯の光景はなく、平坦な大地を延々と直走りする。持ち込んだ弁当を食べ、車内販売のコーヒーで退屈凌ぎしていると、セントローレンス川が流れ出すオンタリオ湖畔に出た。そろそろ終着駅が近くなる。
15:50 列車は大平原を走り抜けトロントの構内に入る。トロントはカナダ一番の大都市だ。
トロントの駅前正面にMLBブルージェーズのドーム球場が見える。ここからバスに乗り換えナイヤガラに向かう。約130kmの行程を1時間20分で走り、宿泊ホテルに17:45到着した。
今日は1日移動日で終わるところだったが、夕食時間には少し早すぎるので散歩がてら街を歩いてみることにした。ナイヤガラはワインの有名な産地でもあるので、一軒ある酒屋を教えてもらい立寄ることにした。だいぶ歩いたが残念、今日は日曜日で早々に店じまいしていた。夕食後にライトアップしたナイヤガラを見に行く予定になっているが、ここまで来たら夕暮れ前の滝も見ておくことにした。



ここのゲートを越え橋を渡れば、そこはもうアメリカだ。ついにアメリカとの国境までやって来た。




夕食を済ませライトアップされたナイヤガラ見物に出かける。夜も観光船が出ているのには驚きだ、暗闇の中で爆風と豪雨のようなシャワーが待っている。

↓左アメリカ滝、右カナダ滝
22:00 花火大会が始まる。展望台から見ていると真下の川岸から打ち上がって来るので、普段見ている花火とはだいぶ趣が違う。
10月6日第5日目、ホテルの朝食はボリューム満点に盛り付けられている。

8:30 余裕の出発でナイヤガラ大瀑布観光が始まる。
カナダ滝真横の展望ポイント「テーブルロック」に到着。美しい馬蹄形と圧倒的な水量は見るものを魅了する。
真下の滝壺をのぞくと遊覧船がしばらく停泊し、大瀑布の洗礼を受けている。乗船客が一斉に船内に逃げ込んで行くのが見える。
ナイヤガラクルーズの乗船場はアメリカ滝寄りの展望台からエレベータで降りたところにある。
渡された赤いレインコートを着て出航するが、早くも滝壺からのものすごい空気圧で吹き飛ばされそうになるが、必死にしがみつき堪える。
レインコートは全く役に立たない。真夏でないので、ずぶ濡れになる覚悟はない、全員反射的に船室に逃げ込む始末である。世界一の水量を誇るナイヤガラ滝を体感した瞬間だった。
昼食はシェラトン・オン・ザ・フォールズのレストランでバイキングランチをとる。窓越しにナイヤガラ大瀑布が一望できる絶好のロケーションに大満足。
ここからは、レインボウブリッジも見渡せる。橋を渡ればアメリカだが、何千万年前はここに滝壺があったらしい。年々少しずつ滝の浸食が進み後退しているらしい。



カナダで一番有名なビールといったらMOISONだ。ラベルのデザインがいかにもカナダぽいところがなんとも親しみやすい。昼食を済ませて、バスでトロント戻り、16:00発国内航空でカルガリーに向かう。時差が2時間あるため、所要時間約4時間だが現地到着時間は18:10になる。カナダは国内線もセキュリティチェックが厳しく、時間の余裕をみて行動する必要がある。
35年ぶり降り立ったカルガリー空港のロビーに、ちょっと変わったモニュメントがあった。これもオリンピックが開催された名残りかもしれない。空港の施設もかなり充実していて、夕食は空港内レストランで取ることになった。註文したローストチキンはワイルドな料理だ。ますますビールが美味しくなるではないか。街ではアルコールの入手が難しいので、空港のショップでワインを一本調達してから、バスでカナディアンロッキーのバンフまで約130kmを走り、日系が経営するホテル「INNS OF BANFF」に到着。明日から始まる今回の旅のハイライトに備えて早めに就寝する。