バンクーバー ⇔ ビクトリア     BACK

10月9日第8日目、カナダツアーの最終日はフェリーでビクトリアに渡る。ビクトリアはブリティシュコロンビア(BC)州の州都で、アメリカ大陸西岸の最大の島である。

7:30 ホテルを出発し、9:00発BCフェリーに乗船する。所要時間1時間35分の船旅だが、フィヨルドの海峡を航行するので、移り行く景観の変化を楽しむことができる。
船内で見つけたシャチ・ウォチング・ツアーの案内ポスター。この海域にシャチが出没するそうだ。



穏やかなフィヨルド海域の島々を縫ってフェリーは進む。
フェリーを降りてビクトリアまでバスで移動する。

11:20 最初にブッチャ―トガーデンに到着し、今日のメイン観光が始まる。広大な敷地(約7万坪)はセメント工場に供給する石灰岩の採石場跡地を美化するために整地し草花を植えたのが始まりらしい。ブッチャートとはセメント工場の経営者の名前に由来する。園内は巧みに配置されている珍しい外来種の樹木や草花など、ブッチャ―ト夫妻が世界各国を頻繁に旅しながら集められたものが多い。庭園の規模が年々拡大し、今日見られる沈床庭園、日本庭園、ローズガーデン、イタリア庭園、地中海庭園になった。庭園が誕生してから110年の歴史があり、カナダ国家史跡に指定されている。
庭園見学後の集合場所は特徴的なイノシシのモニュメント前に決まり、自由行動となる。集合時間が12:15なので約50分で園内をコース順に従って散策する。

珍しい沈床庭園に向かって階段を降りる。

園内は夏の花が終わり、秋の花になっている。
沈床庭園を抜けると噴水池が見える。時間と共に噴水の変化が楽しめる。

四阿風の休憩所とポプラ並木
沈床庭園を周遊する散策路からの眺め。紅葉の始まっている樹木もある。
沈床庭園周囲の斜面にも草木が生い茂り地面を見せていない。
細部まで職人の手入れが行き届いている。これだけ広い園地に雑草が一本も生えていないのが不思議だ。

子供パビリオンに飾られた昆虫のアート。
芝と噴水池の広大な庭園は見晴らしがいい。夏は花火大会やコンサートが行われるステージもある。
夏はローズガーデンに秋は彩り豊かなダリアに入れ代わる。
この先、日本庭園に続くが探索時間が足りずパスして先に進む。
併設されているレストラン前の庭園。
星の輪郭に縁どられた星の池。
地中海を思わせるイタリア庭園。
庭園の散策を終えるとレストランに入り本格英国式アフタヌーンティーを賞味する。下の段から順番に食べて行くのが流儀らしい。上段はスイーツ系になっていて、ゆっくり時間をかけながらお茶を楽しむのが食べ方のようだが、観光客には時間が足りない。
四季折々の様々な草花が楽しめるブッチャ―トガーデンは専属スタッフの手入れが隅々まで行き届いており、一度は訪れてみたい観光名所の一つと言える。

昼食が終わり次はビクトリア港に向かう。
14:00 ビクトリア港に到着。バスを降りダウンタウンを散策する。エンプレスホテルの前に止まる二階建バスはいかにも英国の雰囲気が漂う。
ビクトリア港からガバメント通りを歩いて、ダウンタウンの街並みを楽しむ。
カナダにもあったキャプテン・クック像。 英国風の格調高い通り。
土産物ショップの入口にカナダぽい置物が目を引く。
水上飛行機乗り場。 湾内を巡る小さな観光船。
夕刻、BCフェリーでバンクーバーに戻る。以上でカナダ周遊の観光が終わり明日はいよいよ帰国の途に就く。夕食は市内レストランで本格中華料理で締めくくる。

バンクーバーの夜明け前、ホテルのレストランで朝食をとる。バイキング形式だがカナダで初めてスモークサーモンがあるのに気付き食する。これで思い残すことなく満足の旅を終えることができる。カナダでもスモークサーモンは高級食材のようで、他のホテルではお目にかからなかった。電力資源の豊富なカナダでは、一晩中ビルの室内照明が点いたままのところが多く、アメリカにも売電しているとか。日本にない自然と資源が豊かなカナダの魅力に浸りながら旅を締めくくる。