Te Anau − Milford track
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テアナウの3月は夜8時を過ぎても明るく、朝は7時を過ぎても真暗です。やっとテアナウ湖畔の山々も朝陽が差し、目覚め始めました。
ウォークガイドはTUTOKOの小市さんです。早朝Key Summitに向け出発しました。
ニュージーランド南島は1/3が国立公園か自然保護区になっていて入山許可割り当てがあるガイドツアーが便利です。二人だけの参加でしたが、突然車窓の朝靄が晴れてアール山脈(Earl Mountains)と広大な草原が目前に迫ってきました。大自然のパノラマを二人だけで独占した気分です。
ミラー湖(Mirror Lakes)に着きました。
名前のとおり周囲の景色を湖に反射します。逆さまの看板が反射してその名前を読むことができます。
美しいミラー湖の姿に感動です。
山並みが湖面に反射して鮮やかに染まっています。
空と山と霧と湖の構造がとってもファンタスティック。
まるで別世界のような驚きに時の流れを忘れてしまいます。
トレッキングの出発点ディバイド峠(地名The DivideはミルフォードのV字谷を連想します)に到着しました。しばらくシダとブナの森林の中を登ると木立の間からMt.クリスティーナ(2502m)が見えてきます。

途中から森林限界を超え、頂上919mのKey Summitに2時間ほどで着きます。Key Summitの由来はタスマン海、太平洋、南極海への分水嶺になっているところから付いたそうです。
←頂上は360度のスーパービューに高層湿原が創り上げた日本庭園のような池があり、Mt.クリスティーナを映しています。
↑正面のピークは6日目のルートバーントラックで裏側から見ることになるMt.エミリーです

↑頂上の標識はフィヨルドランド国立公園のダーラン山脈やフンボルト山脈などの岩峰が連なっていることが記されています。
天を突く絶景と息を呑むよな景観が四方に広がり、トレッキングのクライマックスポイントになってます。
下山して帰路の途中で立ち寄った南極赤ブナの原生林です。ここも入山規制(1週間に6人まで許可)されているところで、道路からの標識や駐車場は一般の人には分かりにくいように設定されています。
原生林はじゅうたんを何層にも重ねたようなふわふわのコケが茂っています。許可を受けて中に入ってみましたが緑の雲の上を歩いているよな快感です。自然保護のため同じところを絶対に踏んではいけません。

←ガイドの小市さんに撮ってもらった南極赤ブナの原生林でのショットです。CMの撮影に使われそうな雰囲気です。
↑清流に架かったつり橋ですが、歩くところがワイヤー1本のスリリングなのはここだけです。
氷河が削り取った後にできた草原とU字谷の山脈がどこまでも遠く連なっています。この場所は雅子さまが立ち寄ったときに写真を撮られたところです。

夕方テアナウに戻り、土蛍(Glow Worm)の洞窟を観光しました。マオリ伝説でテアナウは滝のほとばしる洞窟の意味で、1948年に発見されました。洞窟はテアナウ湖の対岸まで船で渡ります。自然に浄化された透明な大気は湖面に満月の輝きを演出してます。