Tour du Mont Blanc 2日目
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7月20日(水) 6:30
今日も快晴が続く。朝食前にホテル近隣を散策し、朝日に映えるモンブランを撮る。

8:30
ホテル前から専用車で出発。

9:15
約35km走行したところで、N.D. de la Gorge(ノートルダム・デュ・ラ・ゴルジュ)1210mに到着。シャモニーからこの区間の、Tour du Mont Blancはあまり展望がよくないので車で移動し、ここからがスタート地点となる。



今日の行程は、歩行距離9.5km、歩行時間6時間、標高差1233mのトレッキング中級コース。今回のトレッキングで一番標高差が大きい。
10:30
歩き出してしばらく続いた上り坂が緩み、アルプ(アルプス一帯の高所牧草地)が一面に広がる。
途中には山小屋がいくつか点在し、飲料可能な冷たい湧水が豊富に出ている。
11:00
アルプの水飲み場に到着し給水タイム。谷間にはカウベルの心地よい音が響き渡たる。
11:30
Ref.de la Balme(バルム小屋)1706mの高台から、Vallon Montjoie(モンジョワ谷)を振り返る。
日本でもよく見かける、フウロウやキンポウゲ、ジャコウソウなどの仲間が一面に咲き乱れ、山行の疲れを癒してくれる。
11:50
バルム小屋を過ぎた辺りから、登りの斜度が次第にきつくなる。
眼下のバルム小屋が小さくなり、モンジョワ谷の全貌が開けてくる。
↑アルペストリス・キンポウゲ ↑ルキダ・マツムシソウ
12:25
アルプから山岳ルートに入り、高度を上げて行くが、峠はまだまだ見えてこない。時間的に空腹を堪えつつ、体力勝負の登りになる。

13:00
やっとの思いで昼食にありつく。草原の谷間でアルプスの山々に囲まれて食べるサンドイッチは、格段に美味しいの一言に尽きる。
13:35
昼食を終え、最後の登りに向かって出発する。
この谷からは主峰のモンブランを見ることはできないが、雪を抱く支峰の、Aiguille de Bionnassay(ビオナッセイ針峰)4052mをわずかに望むことができる。
14:10
Col de Bonhomme(ボンノム峠)2329mの鞍部を、はっきりと視界に捉えられるようになる。
14:30
雪渓が残るボンノム峠に着いた。なだらかな台地のように四方に広がっている。

ボンノム峠から見るモンジョワ谷、最後の絶景。澄み渡る空の青さに、雪山の白とアルプの緑が美しいコントラストを醸し出している。
峠を越えて安心したのもつかの間、この先は岩場の急斜面を登り切らないと、今日の宿泊小屋に着かない。最後にコース一番の正念場が待っていた。

←ふと岩場に目を落とすと、かれんに咲くアルピナ・オキナグサを見つけた。
15:35
最後の踏ん張りどころ、雪渓から流れ出た滝を越えて進む。
15:50
登り切った岩峰の上は雪原が広がり、今日宿泊する、Ref.de la Croix du Bonhomme(ボンノム小屋)2433mが見える。疲れが一気にすっ飛び、ひたすら小屋に向かって突進が始まる。
16:00
ボンノム小屋に予定通り到着。この小屋では二種類の生ビールが飲めることで人気がある。ただ、見る限りフランス人はもっぱらワインを飲んでいるので、ビールを飲んでいるのは外国人のようだ。夕食前にまず二杯を、夕食中にさらにもう一杯を飲んでしまった。このためにフランスまでやって来たのか・・・悩むとこではある。
山小屋の食事は質素ながらも合理的になっている。スープのカップはコーヒーを飲むにも同じで、食事はワンディッシュメニューになっている。すべて山岳ガイドが取り分けて配ってくれるのがありがたい。
羊のような肉煮込みとトウモロコシを練ったグラタンのようなメインディッシュを食べる。日本の山小屋は決まってカレーライスだが、こちらでは何が出てくるのか楽しみが多い。

トイレは水洗、シャワーもできる。部屋は6人で寝る2段ベットが3つ。じゃんけんで場所取りして早々に休むことにする。

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