7月22日(金)
早朝から小雨が降る天気となった。朝食後、装備を整え、8:00 エリザベッタ小屋を出発する。小屋を下り切ったところから平原となり、しばらく進むと、Lac du Combal(コンバル湿原)1972mが広がる。

ルートを右に折れ峠越えで今日の到着地、Courmayeur(クールマイヨール)を目指す予定であったが、落雷の危険があるため、山岳ガイドの判断でルートを変更する。
9:10
氷河のモレーンがつくった氷河湖、Lac du Miage(ミアージュ湖)2015mを探勝する。周回コースからヴェニ谷を一望できるが、昨日歩いてきたセーニュ峠方面は霞んでいる。

9:40
眼下に見える、Cab.du Combal(コンバル小屋)でコーヒーブレイクする。ここでの休憩は通常ならありえないところだが、雨の日にもいいことはある。

コンバル小屋のカウンターは、さまざまなドリンクが並んでいる。本場のカプチーノを注文し、冷えた体を温めることにする。

10:20
コンバル小屋で雨宿りをしている間に、少しずつ天候は回復の兆しが出てきた。これから進むルートは、Tour du Mnot Blanc variante と呼ばれるメインルートから枝分かれしたサブルートを歩く。メインルート以外に、このようなルートは全ルート上に沢山あるが、その一つを選択したことになる。メインルートの総長は170km(ガイドブックによってもメインルートの総長は違いがある)と言われているが、このようなサブルートを含めた総長はわからない。
11:20
ヴェニ谷に沿って1時間ほど歩くと、La Visaille(ヴィセイユ)に着いた。ここまでクールマイヨールから路線バスが来ているので、これに乗りクールマイヨールのロープウェイ乗り場に行くことになった。

12:15
30分ほど待って路線バスに乗り込み、通年で運行しているロープウェイ乗り場にやって来た。ロープウェイに乗り、リフトを一本乗り継いで、Col Checrouit(シェクルイ峠)にある山小屋のパスタ料理を食べに行く。本来、落雷の危険がなければ、ヴェニ谷からここまで登ってくる予定であったが、バスで迂回してルートを逆戻りする。
12:50
ルート取りはともかくとして、パスタ料理が自慢の、Rif.Maison Vieille(メゾン・ヴィレ小屋)1952mまで辿り着く。
小屋の中は様々な装飾がいっぱい。我々が席に着くと、日本語のビデオに切り替わった。なかなかサービスもいいし、期待できそう。
ものすごく生野菜に飢えていた。この小屋では新鮮な生野菜が大皿ででてきた。すかさず、山岳ガイドがオリジナルのドレッシングを始める。最初に塩、コショウ、次にオリーブオイルをふりかけ、最後はバルサミコ酢で味をきめ、混ぜ合わせて完了。これだけで美味しいサラダが出来上がる。既製のドレッシングはなく、その場で作るのがイタリア式のようだ。
イタリアのビールは、MORETTI.。独特のラベルデザインがいかにもイタリアらしい。
3種類のパスタが大皿ででてくる。これも山岳ガイドが個別に取り分けてくれる。さすがにお勧の料理とあって、本場のパスタは絶品だ。山中でもこんなに美味しいパスタが食べられるのがイタリアの魅力だろう。
小屋の背後にモンブランとノワール針峰を望めるはずであったが、残念ながら中腹から山頂は厚い雲に隠れて、見えそうで見えない。それでも時折、晴れ間ものぞくようになる。




芝のテラスのベンチに注目。脚にスキー板が装着されている。冬はスキー場になるこの辺りは移動式のベンチが活躍する。
15:00
登りに利用した、リフトとロープウェイを使ってクールマイヨールにもっどる。街のメインストリートにあるホテルまで約20分ほど歩く。今日のホテルはトレッキング前半の疲れを癒すのに、最高の施設とロケーションになっている。

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Tour du Mont Blanc 4日目
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