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7月24日(日) 6:40
朝日がモンブラン山群に射し込む。天候の崩れは夜間だけで、快晴の朝を迎えた。
今日のトレッキングはフェレ峠の国境を越えてスイスに入る。今回のトレッキングで、標高最高地点を通過する。 |
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7:00
山小屋の朝食は基本的にパンと飲み物だけになっている。山岳ガイドが前日クールマイヨールで仕入れた、生ハムやトマト、ブドウが振る舞われた。素晴らしい気配りに感謝、感謝。
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8:15
エレナ小屋を出発する。小屋の前から長い上り坂となる。 |
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8:30
谷深いフェレ谷にも朝日が射してきた。フェレ谷はクールマイヨールの先でヴェニ谷と連なり、Tour du Mont Blancで人気のメインルートになっている。 |
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エレナ小屋を出てから、ルートを大きくジグザグに登りつめると、足元のエレナ小屋がだんだん小さくなる。 |
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高度を上げるにつれて、様々な高山植物に出会う。日本で見かける仲間でも、色や形は固有のものが多い。 |

↑アルピヌム・ツメクサ |

↑アルペストリス・クマノアシツメクサ |

↑アルペンローゼ |

↑スピノシシムム・アザミ |

↑イトシャジン(キキョウ科) |

↑ベルナ・リンドウ |

↑アルピナ・バルトシア(ゴマノハクサ科) |
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8:45
フェレ谷はモンブラン山群を取り囲む7つの谷の中でも最も奥深く、ロングルートになっている。 |
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9:00
谷間に雪渓を望む稜線に出る。雪解けの斜面では高山植物が広範囲に群生している。 |
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9:05
前方のモンブラン山群に雲がかかり出すが、天候が崩れる気配はない。登りの傾斜が増々きつくなり、崖っぷちの登山路を行く。 |
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9:20
行く手前方に、フェレ峠の鞍部が見える。少しづつ登山道の傾斜が緩んできた。 |
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9:30
Grand Col Ferret(フェレ峠)2537mに到着する。360°の展望が広がる峠は、イタリアとスイスの国境になっている。 |

Iの標識側はイタリア |

Sの標識側はスイス |
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↑イタリア側のフェレ谷展望
イタリアから見るモンブラン山群は、ここが最後の眺望になる。
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↑初めて見える、スイス側のフェレ谷展望
スイスの巨峰、Grand Combin(グラン・コンバン)4314mを正面最奥に見る。エギーユ・ドゥ・ミディ展望台から見たマッターホルンの前にそびえ立つ山だった。

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国境を越えて、フェレ谷のスイス側に続くアルプの道を下る。
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←レペンス・カスミソウ |

↑シラタマソウ |

↑ペトニシフォリウム・タマシャジン |
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11:10
La Peule(ペウレ小屋)2071mに着く。ここで昼食を自由に注文して食べる。オムレツとパンで軽めの食事を済ませる。 |
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12:10
予定では山道に沿ったメインルートを下ることになっていたが、天気が良いので山腹を巻いて降りるルートに変更し、トレッキングを開始する。 |
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↑遠くの谷間に小さなフェレ村が見える。 |
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12:50
モンドランの周囲を大きく回り込み、スイス側のビューポイントが迫る。
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13:40
巻き道から急降下して、Ferret(フェレ村)1700mのバス停に到着した。ここに待機していたチャーターバスに乗り込む。今日の宿泊地、Champex(シャンペ)1466mまでは約21kmの道程になっている。 |
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14:30
シャンペに着くが、フェスティバルが開催されているため、途中で通行止めになっていた。小さな山岳リゾート地の湖畔を、徒歩で回りながらホテルにチェックインする。風呂で汗を流した後、祭り見物に出かけてみた。広場ではヨーデルの歌声が響く。名物ラクレットの無料試食もでき、沢山の人出で盛り上がっていた。 |
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スイス独特の木造ハウス。ゼラニュウムの花を飾り付けた、古風なレストランになっている。生協で買い物をしていたら、突然の雨で足止めされたが、小雨になったところでホテルまで駆け戻る。スイス₣を持たなくても、€で買い物ができる。 |
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19:00
ホテルのレストランで夕食が始まる。最初に出てきた乾燥肉の盛り合わせとチーズのオードブルは、いかにもスイスらしい。メインディッシュはリッゾトの上に白身魚のソテイが乗り、温野菜の付け合せが出てきた。久しぶりのスイスワイン(白)でいただく。

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13年ぶりに来たスイスで一夜を過ごし、明日は峠の国境を越えて、フランスに戻る。Tour du Mont Blancも、あと2日を残すだけとなった。体調も万全なので、終盤のトレッキングが楽しみだ。
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