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7月26日(火) 7:00
トレッキング最終日、モンブランに朝が来た。シャモニー針峰群も雲一つなく晴れ渡る。今日は日帰りで高山の湖を往復する、トレッキング初級のルートを行く。標高差は508mだが歩行時間が5時間、初日のトレッキングと同じような行程になる。
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7:20
ホテルの朝食。ビュッフェはハム、ソーセージ、チーズ、パン、果物などが多彩に並ぶ。山小屋の朝食とは比べ物にならない豪華さだ。 |
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8:30
ホテルを徒歩で出発し、路線バスを待つ。ほどなくやって来たバスに乗車する。 |
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8:40
ロープウェイ乗り場がある、Les Praz de Chamonix(プラ)に着く。ロープウェイの窓から眼下のシャモニーがみるみる遠ざかる。
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8:50
ロープウェイの終着駅、Rif.de La Flegere(フレジェール)1913mに着く。 |
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フレジェールの展望台からモンブランを背景に、初めて参加者全員の記念写真を撮った。
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爽快なモンブランの大パノラマが視界に飛び込む。Tour du Mont Blancで周回してきた山群が、すべて手に取れる眺望が広がる。 |
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9:22
フレジェールからリフトを1本乗り継ぎ、さらに高度を上げる。到着したのは、L'Index(アンデクッス)2361m。Aiguilles Rouges(赤い針峰群)が頭上に迫る斜面を巻くように、トレッキングを開始する。
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沸き立つ雲の切れ間からモンブランを望む。ルート上には所々に雪渓が残り、想定以上の高度感がある。 |
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9:40
岩場のアップダウンを繰り返しながら進むと、さらに絶景が広がる。シャモニー谷を隔てて、Aiguille Verte(ベルト針峰)4122mを捉える。こちら側からでないと他の山に隠れて見えにくい山だ。右に見えるドリュ針峰も見る角度でまったく別山のようになる。 |
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奥深く氷河を連ねる、Les Grandes Jorasses(グランド・ジョラス)4208mが見える。北壁は何度見ても壮大な迫力に圧倒される。 |
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9:50
いくつもの雪渓を越えながら岩場を進む。
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特に雪渓を渡るときは、山岳ガイドの後について、足を踏み外さないように、蹴り込みながら進む。 |
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10:10
モンブラン山群は南北に縦列に連なっているので、真近に見えてくる山が次々と入れ替わるのを楽しめる。 |
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10:30
このケルンから自然保護区に入り、ルートがジグザグに高度を増して行く。
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ベルト針峰の山腹から、Glacier d'Argentiere(アルジェンチェール氷河)を挟んで、Aiguille du Chardonnet(シャルドネ針峰)3824mが正面の位置に見える。 |
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更に左に目を移すと、左端の小さく窪んだ鞍部が、昨日通過したバルム峠だ。シャモニー谷の山塊が横一線にすべて見渡せるのが、このルートの醍醐味になっている。
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11:00
岩壁に書かれた、→ LAC BLANCの表示で目的地が近いことを知る。
↓最後の急勾配を登りつめると、感動のシーンが待っている。 |
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11:05
白い湖 Lac Blanc(ラック・ブラン)に到着する。 |
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湖畔に建つ、Ref.Chalet du Lac Blanc(ラック・ブラン小屋)2352m。 |
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アルピニストになった気分の眺望を楽しむ。 |
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11:25
ラック・ブランの周囲を散策しながら、湖面に投影された、逆さまのモンブラン山群を眺めてみる。Tour du Mont Blancのクライマックスシーンが湖面に浮かび上がる。
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12:00
ラック・ブランの光景を楽しんだ後、ラック・ブラン小屋に入り昼食をオーダーする。ここでも、オムレツが中心のメニューになっている。
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12:50
昼食後、小屋のテラスで下山の準備をする。ここからは、フレジェールのロープウェイ乗り場を目指し下降する。 |
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小屋を出発して間もないところに、Chamoix(シャモア)が現れた。アルプスカモシカとも呼ばれ、警戒心が強く、近づくのは難しいとされているが、自然保護区では頻繁に見かけることができるようだ。 |
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13:15
岩場の急斜面を下ると、登山道脇に、Ibex(アイベックス)が突然現れる。大型のヤギ科の動物で、大きく湾曲した角に特徴がある。比較的警戒心が小さく、堂々と歩いている様は貫禄がある。 |
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しばらく、アイベックスの行動を数メートルの距離から観察した後、トレッキングを再開する。 |
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13:30
シャモニー谷まで視界が開けてくると、トレッキングの終点となる、フレジェールが見えてくる。
14:30
フレジェールに到着。8日間に及ぶトレッキングが無事終了する。期間中、天候にも恵まれ、半日雨の日もあったが、天にもらった休息日と考えれば、全行程で大満足の行くツアーとなった。
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この後、ロープウェイでプラに戻り、路線バスでシャモニーに戻る。 |
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19:00
シャモニーの日本食レストラン「さつき」で、打ち上げを兼ねた夕食会が行われた。乾杯のモンブラン地ビールで、お互いの健闘をたたえあう。高齢の参加者もいたが、一人の落伍者もなく、最後まで全員完歩できた。特に山岳ガイドと現地スタッフのサポートに感謝する。 |
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7月27日(水)
一夜が明け、シャモニーを出発する日が来た。出発まで時間があるので、土産品を買いに出かけることにした。最後の日も晴天が続く。 |
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何度か通ったフランスのスポーツ用品店、Quechua(難しい発音だがクェチャという)。オリジナルの品質のよい登山用品が格安に売られていて、一番の人気店になっている。シャモニーには世界の有名スポーツブランド店がたくさんあるが、必ず訪れてみたい店だろう。 |
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広場にあるモンブラン初登頂を記念する銅像。指差す方向に、モンブランの頂があるのが印象に残る。ツアーのラストシーンは、この一枚で締め括ることにする。 |
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11:30
シャモニーを専用車で出発する。ジュネーブに到着後、ルフトハンザドイツ航空でフランクフルトを経由し、帰国の途へ。
7月28日(木) 12:15
羽田空港に到着し、Tour du Mont Blancを終える。
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