四阿山(あずまやさん) 標高2354mBACK

8月2日久々の夏山登山を楽しむ。早朝3時に自宅を出発し、首都高速を経由して上信越道に入る。上田菅平ICを降り、菅平牧場に7時到着。

四阿山は根子岳とともに、ひとつの独立した山容を形成し、日本百名山の一つに数えられている。名前は寄せ棟造りの屋根を連想させるところに由来している。

《コースデータ》
コース距離  9.7km
累積標高差  981m

7:20 菅平牧場の駐車場を出発し、登山道に向かう。
牧場にあるWCから分岐し、右ルートが中四阿経由の登山口となっている。左ルートは根子岳からの下山コースとし四阿山から周回する。

7:30 牧場の周囲を大きく取り巻きながら、木漏れ日の射す登山道を緩やかに登って行く。。
8:30 歩き出して1時間、だいぶ視界が開けてきた。遠くには浅間山の山群が見えてくる。しばらくは緩やかな尾根道が続く。
間もなくすると、四阿山(右)と根子岳(左)の鞍部が行く手に開け、山頂方向の展望がよくなってきた。

ヤナギラン

クルマユリ
8:55 四阿山までほぼ中間点を過ぎたところ。牧場からこの辺一帯はヤナギランをよく見かける。高地の笹の中に咲くクルマユリは個体数が少なくなっているようだ。
9:00 根子岳の山頂が樹林の切れ間から見えてきた。所々に晴れ間もあるが雲が発生しやすい不安定な天気になってきた。
9:10 中四阿の尾根道からやや勾配を増してきたが、この辺りは秋の花を代表するマツムシソウの群生地になっている。まだわずかではあるがマツムシソウが咲き出していた。高山のお花畑は夏から秋に衣替えが進んでいるようだ。

ミネウスユキソウ

ハクサンオミナエシ

イブキジャコウソウ

マツムシソウ(咲き始め)

キキョウ(絶滅危惧種)

ハクサンフウロ
10:05 中四阿を超え、四阿山(0.7km)と根子岳(1.8km)の分岐に到着した。
分岐から直進して針葉樹林を抜け、階段状の木道を登りきると四阿山頂に立つ。
10:20 四阿山頂(2354m)の標識。登山口から登り始めて3時間で登頂した。ほぼコースタイム通りで来たことになる。快晴であれば北アルプスの山並みが見えるところであるが、あちこちに湧き立つ雲に遮られて見ることができない。天気が急変する恐れがあるため、早めの昼食を済ませる。下山は分岐点まで折り返し、根子岳を経由して牧場の登山口に戻る。

四阿山頂から北アルプス方向

根子岳山頂
11:30 根子岳分岐から樹林帯の急勾配を抜けると鞍部に下り立つ。のびやかな笹原が続き、ここから登り返して根子岳を目指す。
根子岳は花の百名名山としても知られている。降り出した雨の中でマツムシソウが可憐な薄紫色の花びらを開き、そろそろ見頃となっていた。
11:55 雨脚が強くなりレインスーツを着るが、黒い雨雲が去り一過性で止んでしまった。次第に露岩の目立つ稜線に変わり、岩塊を縫うように進むと根子岳山頂が迫ってくる。
12:20 広々とした根子岳山頂(2207m)に到着。晴れていれば四方展望がすばらしい山頂だが、湧き立つ雲に遮られて遠方の山並みは見えない
雲の切れ間から、四阿山の山頂が見えてくる。
12:55 根子岳山頂で休憩を取り、菅平牧場まで下山する。傾斜のほぼ一定した斜面を下り、14:00牧場の駐車場に下り立ち山行を終える。

BACK