日本一早い大雪山の紅葉 旭岳 2291m  BACK



9月16日早朝自宅を出発し、常磐道から磐越道に入り新潟に到着。10:30発新日本海フェリー「ゆうかり」で小樽に向け出航。昨年に続き愛車PAJEROで北海道に旅立つ。今回は日本海周りの特別企画マイカープラン利用で、往復フェリー1等船室に1泊ホテル宿泊がセットされ2人で5万円と格安料金になっている。また、新潟までの高速代は東日本大震災の被災証明を使って無料となる。

9月17日、4:30小樽港に早朝到着、上陸後即札樽道を経由し道央道から旭川に向かう。しかし、悪天候で落雷警報があるため旭岳登山の日程を1日延期する。宿泊は旭岳温泉ホテルベアモンテを予約してあるので翌朝のアタックに変更した。今日は美瑛周辺をドライブし、旭川動物園で一日観光に徹する。

9月18日、雲の合間から僅かに薄日も射すが依然旭岳は雲で視界が遮られている。8:00朝食を済まし徒歩で旭岳ロープウェイに向かう。ホテルの隣り合わせにロープウェイ山麓駅(標高1100m)の登山口がある。
8:15 旭岳ロープウェイに乗車。
旭岳は霧に隠れて見えないが、標高1400m付近からダケカンバが斑になり、森林限界を越えるころ視界が少し開けてきた。終着駅の姿見駅(標高1600m)が正面に迫ると、紅葉した山肌の美しさが一層際立ってくる。旭岳ロープウェイは日本で唯一高山帯に乗り入れるロープウェイというから車窓の景色は雄大である。アイヌの人々は大雪山を「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼び敬った。
8:35 旭岳山頂を目指し登山開始。
時折山頂が見え隠れするがすぐに雲に覆われる。正面に白煙立ち上る地獄谷を望む。
色づきだしたウラジロナナカマド。
山道は真っ赤に色づいたチングルマにハイマツの緑のグラデーションが見事だ。この季節ならでの醍醐味である。

8:50 姿見展望台(五合目)に到着。

旭岳の爆裂火口に水が溜まってできた姿見の池。
9:10 地獄谷の噴煙を右に巻いて本格的な登山道となる。ここからは爆裂火口横の斜面を登り、草木のないガレ場となる。

9:25 六合目を通過、霧が雨に変わり視界が更に悪い。

9:40 七合目も雲の中を登り続ける。
9:57 八合目、パトロール中の北海道警察遭難救助隊の皆さんと記念写真。
10:14 九合目を過ぎたら、もうじき山頂稜線に出る。
10:18 登山道が左に曲がり、いよいよ山頂直下のルートに入る。このあたりは悪天候時に迷いやすいが、コースロープが張ってあるので見失わないように慎重に登る。気温が下がり風雨も強くなる。

10:20 金庫岩を過ぎるともうすぐ山頂。

10:28 旭岳山頂(最新の測定で2291m)到着。
北海道の屋根、大雪山連峰の主峰も悪天候でカメラのレンズが曇りまったく様になっていない。視界不良で「神々の遊ぶ庭」は封印されたまま下山を決行。翌日のニュースで初冠雪になったことを知る。






↓姿見の池に戻る途中、冬支度を始めている高山植物を写真に収める。雨粒に彩る紅葉に秋のなごりが印象的だ。

●クロマメノキ

○シラタマノキ

花を終えたエゾノツガザクラ

キバナシャクナゲの蕾

エゾイソツツジの蕾

コケモモの赤い実
11:45 旭岳石室まで下山。
姿見の池の外輪に建つ緊急避難小屋。緊急時以外は宿泊できない。ここから先は姿見の池園地で一般の観光客が周遊できる歩道が整備されている。

ミヤマアキノキリンソウ

12:06 第4展望台から夫婦池を望む。

まだ咲いていたエゾノツガザクラ

エゾオヤマノリンドウ

12:16 第1展望台で突然現れたエゾシマリスと遭遇する。

旭岳姿見駅に戻りレインウェアを脱ぎロープウェイで山麓駅に下りる。宿泊したホテルベアモンテに立ち寄り、温泉で疲れを癒し山行を終える。
14:45 旭岳温泉出発。
18:40 小樽に到着しオーセントホテル宿泊。

9月19日 9:30小樽を出発しニセコ経由で洞爺湖へ。有珠山の外輪山をトレッキングし、17:25苫小牧に到着。
19:30発新日本海フェリー「しらかば」で出航。

9月20日 15:30新潟港到着。磐越道から常磐道を経由し、21:30自宅到着。

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