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武尊山(ほたかやま) 2158m
10月5日早朝3時に自宅を出発し、常磐道から北関東道を経由して関越道に入る。途中SAで朝食を済ませて、水上ICを下りてから湯ノ小屋方面に向かい、武尊トンネルを抜けてすぐ右折すると武尊神社口まで舗装された山道が続く。7時過ぎに武尊神社口駐車場に到着し、山行の支度を整ってから登山を開始する。

≪コースデータ≫
コースタイム 6時間40分
歩行距離   約12km
累積標高差 1300m

7:30
武尊神社前からは未舗装の林道となり、緩やかな傾斜の砂利道を登って行く。一般車通行止めになっていたが、剣ヶ峰山分岐の手前に駐車場が新設され、ここまで車で入ることができるようになっていた。
武尊神社口の標高は1100mと高所にある。天候の回復が遅れ、奥深い山間部の天気はなかなか晴れてきそうもない。
気温が下がりウインドブレーカーを着こんでウォーミングアップしながら林道をしばらく進む。
8:15
剣ヶ峰山分岐に到着。ここから左に折れると登山道がはじまり、手小屋沢避難小屋を経由して武尊山山頂を目指すルートとなる。
しばらく沢沿いの山道を緩やかに進むが、次第に斜度がきつくなる。
8:55
つづら折りの急斜面となり、霧もだいぶ立ち込めてきた。
カツラやモミジが色づき出し、紅葉が始まっている。
9:16
傾斜が緩み尾根道へのトラバースとなる。
9:20
ほぼコースタイムで手小屋沢避難小屋への分岐に着いた。小休憩してから登山路を右に折れ、尾根道を武尊山に向かって登って行く。主峰の沖武尊までは1時間50分のコースタイムになっているが、途中2か所のクサリ場がある。
10:30
最初のクサリ場に着いた。湿気を帯びて滑りやすくなっているため慎重に取り付く。
10:43
さらに続くクサリ場を登る。
10:46
最初のクサリ場を登り切り無事通過した。
10:51
二つ目のクサリ場に取り付くが、枯滝のような地形をしていて難度が上がる。
10:55
最後は「行者ころげ」の名のある岩盤の狭い割れ目の溝をよじ登り、クサリ場を無事通過する。
11:05
岩場を通過すると周囲はシャクナゲやツツジ類の低木帯となり、正面に三角形をした沖武尊の山頂が見えてくる。
ここから灌木帯の稜線をもうひと登りして山頂に向かう。山頂部は雲に隠れて、視界は悪そうだが風の影響は少なく、これ以上の気温低下はなさそうだ。。
11:12
沖武尊の南斜面から続く稜線の先に剣ヶ峰山が見える。
11:23
武尊山山頂(沖武尊)2158mに立つ。依然として、雲が切れず展望には恵まれないが、ここまでほぼコースタイムで登ってきた。
11:30 沖武尊山頂を少し下ったところから進路を右に折れ剣ヶ峰山に向かう。
11:40 沖武尊の南斜面をジグザグに急降下してから稜線を南西に進む。足元はかなりガレているため不安定になっている。
11:50 沖武尊の南斜面はドウダンツツジなどの灌木が色づきだしている。(最盛期には真っ赤に燃えるというビューポイントになっている)
真っ赤に紅葉したドウダンツツジと濃緑のシャクナゲやゴヨウマツの葉のコントラクトが美しく映える。稜線に吹く風もなく、行き交う登山者も殆どない。周囲の景観を楽しみながら、ゆっくりとコーヒーブレイクを兼ねた昼食を取る。
12:52 昼食後、稜線歩きを再会すると、次第に天候が回復してくる兆しが見える。川場谷の向こうには沖武尊で分岐した中ノ岳、家ノ串山や前武尊の山々が連なって見える。
雲の切れ間から日が差してくると、ダケカンバの白肌と紅葉や常緑の木々が入交り美しい色合いを出してくる。
13:04 稜線歩きが終盤に近づくにつれて剣ヶ峰山の鋭い山稜が迫ってくる。
13:20 小さいアップダウンを繰り返し最後に急登すると剣ヶ峰山との分岐に出る。ここから山頂をスキップして北斜面の樹林帯を急降下する。前日までの雨でコースがぬかるみスリップの危険があるため下山スピードが大幅に鈍る。

日光白根山

                   苗場山
14:55 やっとのことで急勾配が終わり武尊沢に出る。ここからは山腹を登り返しながら出発点に向かう。
15:35 長かった下りの難コースが終わり周回コースの始点に戻った。剣ヶ峰からはコースタイムより45分も遅れで到着する。登山靴もズボンも泥だらけになったが、さすがに日本百名山と言われるだけのことはある、脱帽。
ここから林道を約40分歩き、16:15武尊神社駐車場に着いた。今回の登山は水上まで戻りペンション「朝ねぼう」に一泊する。天然温泉露天風呂と料理自慢の人気の宿だが平日とあって他に宿泊者がなく貸し切り状態となった。
翌日、県道63号(水上片品線)で奥利根の峠越えを行く。最初に目指すは尾瀬戸倉となるが、途中紅葉が色づきだした名所「照葉峡」に立ち寄る。
照葉峡を過ぎて間もなく「奥利根水源の森」入口に着く。ここは水源の森百選に選定され、林野庁が管理している。この先は一方通行となりブナの原生林の中をドライブが楽しめる。時間があれば散策路が整備されているので、ゆっくりと森林浴をするのもいい。
標高1400mのこの辺りは、ブナの黄葉が見事だ。対向車に気を使うこともなく気軽に走れるのがいいが、スピードの出し過ぎは厳禁だ。
30分ほどをかけてブナの原生林を楽しんだ後、出口は並行する県道沿いに戻る。これからは本格的な峠越えの山道になる。
11:30 坤六峠(こんろくとうげ)標高1620mに着く。峠を下りながら左手車窓には至仏山山頂が見え隠れし、尾瀬がすぐ近いところにあることがわかる。道路は鳩待峠の分岐を通過し戸倉に入る。
昼食は戸倉にある「かもしか村」の蕎麦屋と決め込んだ。この店は自家栽培の蕎麦を手打ちして出してくれる。おすすめは秋満載の「きのこもり」1250円だ。風味豊かな蕎麦と山で採れたきのこの煮つけがたまらなく美味しい。
昼食後、鎌田を経由して金精峠に向かう。戦場ヶ原を通り、紅葉のピークを迎えた竜頭の滝でコーヒーブレイクする。

山行と紅葉を満喫した今回のツアーはここで締めくくる。この後は、いろは坂を下り日光有料道路から東北道に入り、北関東道から常盤道に出て帰宅する。
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