由布岳
やまなみハイウェイ(国道11号)は大分県別府市と熊本県阿蘇市を結ぶ九州横断高原道路です。
湯布院から久住(くじゅう)に向かう飯田(はんだ)高原の九重(ここのえ)やまなみ牧場から九重(くじゅう)連山を望む。この地域の地名は呼び方が統一されていなかったり、同じ呼び方でも書き方が違っていたり多様化の文化が根付いている。共通の呼び方で「くじゅう」を使っている場合もある。阿蘇くじゅう国立公園はひらがな表記で決着したそうです。
登山界では九重は山群の総称で久住はその中の1峰と統一している。やまなみハイウェイを長者原に向かう途中で九重連山を象徴するシーンを撮る。硫黄山から噴煙が立ち昇り周囲の山群は九州本土の尾根といわれている。
2009年6月2日 天気:晴れのち薄曇
長者原を過ぎ、やまなみハイウェイ最高地点の牧ノ戸峠(1330m)に到着。この季節の駐車場は平日でも朝から満車状態、沢山ある登山コースの中で一番人気の登山口となっている。


【コース時間】
牧ノ戸峠9:35→沓掛山→西千里浜11:00→久住別れ11:35→久住山頂11:55
久住山頂12:30→中岳山頂13:10
中岳山頂13:20→久住別れ→牧ノ戸峠15:20
牧ノ戸峠の登山口から30分程で沓掛山(1503m)の頂に着く。遠く眼下に長者原が見える。久住山までは標高差わずか457メートルだが、その道のりはかなり長い。

沓掛山頂から星生山(ほっしょうさん)を望む

     沓掛山頂付近にある道標

星生山の奥に現れた三俣山(みまたやま)



   沓掛山を越え山頂を振り返る

ミヤマキリシマが群生する登山道

   扇ヶ鼻(右)と久住山(左)の分岐
この辺は馬酔木(あしび)が多く、穏やかな尾根道を徐々に高度を上げて行く。

標高が上がり小振りに咲くミヤマキリシマ

   登山道の道端にはイワカガミ
まだ久住山は見えてこないが、長い稜線を東西に延ばした星生山に迫る。

西千里浜から星生崎の奥に久住山が現れる

 西千里浜から星生山に伸びるルートの道標
星生山の岩峰がそそり立つ星生崎の山腹まで西千里浜の平坦な道が続く。

巨岩累々の星生崎を右に巻いて下れば避難小屋

  登山道の頭上にせり出す星生崎の岩峰
避難小屋を過ぎ小さい丘に登れば久住別れに着く。ここから硫黄山の噴煙をまじかに見ることができる。末期火山で水蒸気だけが立ち昇る。

三俣山へ続く硫黄山の鞍部が北千里浜

北千里浜(左)と久住山・中岳(直進)道標
久住山はここから石ころの尾根を直進し空池の縁に着くと進路を右にとり最後の急登で山頂に達する。
牧ノ戸峠から2時間20分で久住山頂(1787m)に立つ。九重連山が360度のパノラマで視界に入る。

南側斜面の裾野は久住高原(竹田市)

 避難小屋から伸びた登山道が眼下に
山頂から空池まで下山し、尾根道を中岳に向かう。正面に三俣山の特徴ある山容を望む。

 空池の稜線に群生するミヤマキリシマ

晴天に突き出す天狗ヶ城(1780m)の稜線 

 蟻地獄のような空池(火口跡)

中岳を背後に水をたたえた御池(火口跡)

 マイズル草が咲く御池(みいけ)の周囲

山群の最高峰中岳山頂(1791m)

 背後に平治岳(1643m)と大船山(1787m)
三俣山麓に広がる「坊がつる」と国の天然記念物ミヤマキリシマがピンクに染め上げる平治岳(ひいじだけ)。大船山(たいせんざん)と人気を二分するミヤマキリシマの名山である。

長者原から入山ルートがある坊がつる

 平治岳山頂はミヤマキリシマ一色に染まる
中岳山頂から御池方面を望むと、登山道が久住山に連なって伸びている。

中岳からの下山道で星生山と硫黄山を背景にワンショット。梅雨の晴れ間に恵まれた快適な山行が終わりに近づく。

 BACK
BACK