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10月23日早朝、小諸ICを降りてチェリーパークラインを登り、車坂峠に到着。一泊二日の計画で黒斑山トレッキングを楽しむ。雲海を見下ろす車坂峠で朝日に映える八ヶ岳を望む。
黒斑山は、浅間山の西側を囲む、浅間第一外輪山の主峰。なだらかな西側に対して、浅間山に面した東側は鋭く切り立っている。
《コースデータ》
コース距離 10km
累積標高差 869m |

雲海の中央部遠くに中央アルプスが見える。 |

8:07 高峰高原ビジターセンター前の無料駐車場を出発し、登山開始。 |
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車坂峠の高峰高原ホテルの先が登山口。コースは表コースと中央コースに分かれているが、登りは展望が良い表コースを行く。 |

しばらく紅葉したカラマツ林の中を登る。 |

8:38 展望の良いガレ場の尾根道に出る。 |

望遠で見る正面が中央アルプス木曽駒ケ岳。 |

右に独立峰の御岳が見える。 |
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8:48 右に旋回し上州方面を見渡すと、谷間に浮かんだ赤城山が顔を出す。 |

更に高度を上げ、篭ノ登山の裏側から北アルプスが姿を現す。 |

左に御岳と右に乗鞍岳が見える。 |

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8:56 八ヶ岳の右端は三角形をした蓼科山。中央奥に南アルプスの仙丈岳と甲斐駒ケ岳の頭が見える。 |
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9:00 展望の良いガレ場を過ぎ更に高度を上げ、外輪山の淵に近づくと、上空の青空は薄雲が渦を巻いているようだ。 |
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標高が上がり、山道の足元は至る所に立派に成長した霜柱が目に付く。 |
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9:48 避難シェルターに到着し最初の休憩をとる。ここを過ぎると、外輪山の端に立ち浅間山の展望が一気に開ける。トーミの頭の向こうに姿を現した浅間山。 |

9:58 トーミの頭から見た浅間山の全景。 |

↑外輪山の主峰格、黒斑山。

↑蛇骨岳、仙人岳、鋸岳と連なる外輪山。 |

トーミの頭から見た富士山と八ヶ岳。
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北アルプスの槍ヶ岳を望遠で撮影する
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湯の平を眼下に黒斑山の山頂を辿る。 |

黒斑山に近づくにつれて前掛山の奥に浅間山山頂が見えてくる。今まで見えていたのは浅間山2568mでなく、実は前掛山2524mであった。活火山の浅間山火口付近は立ち入り禁止で、前掛山までが登山可能になっている。 |
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10:30 黒斑山2404m山頂に立つ。ここから外輪山の稜線を辿って先に進む。これからの眺望は最高にすばらしく、トレッキングの醍醐味を満喫できる。 |
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10:57 蛇骨岳に到着。 |
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11:20 仙人岳に到着。 |
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11:35 仙人岳の稜線を鋸岳に向かう。左斜面の裾野は鬼押出しまで緩やかに下っているが、右斜面は切り立った断崖絶壁が続く。 |

11:40 鋸岳の鞍部を巻きながら難所Jバンドを慎重に下る。 |

Jバンドの急斜面をトラバースすると、賽ノ河原に続くルートが確認できる。 |

切り立つ外輪山の壁は浅間山噴火の爆裂威力を充分に見せ付けてくれる。 |

岩石が崩れ落ちた斜面はツツジなどの低木が自生し紅葉している。 |

11:56 仙人岳の真下を通過する。 |

右の鋸岳の鞍部からJバンドの急降下が始まっているのが確認できる。 |
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12:00 前掛山の裾野に広がる賽ノ河原で昼食を取る。一面火山岩の大地に自生したカラマツは黄金色に輝き、実をつけた高山植物の彩りは見事である。 |
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12:55 昼食後、賽ノ河原を後に湯の平へと進む。背後にはトレッキングしてきた外輪山がそそり立っている。 |

13:10 Jバンドと前掛山の分岐に到着。 |

この辺りはシャクナゲの自生地になっている。 |
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13:16 湯の平口を過ぎて、地下に避難シェルターのある火山館に立寄る。ログハウスの避難小屋で小休憩し、湯の平口に折り返す。 |

13:40 湯の平口から草すべりの斜面を急登し、トーミの頭まで登り返す。 |

草すべりの急斜面は体力勝負だ。中腹で見た富士山に力をもらってひたすら登る。この辺りの斜度は45度を超えている。 |
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14:37 トーミの頭に辿り着く。眼下に見下ろす小諸の風景は、そろそろ夕暮れの雰囲気が漂う時刻となった。ここから中コースを下って車坂峠に向かう。
15:40 高峰高原ビジターセンターの駐車場に無事下山し、8時間に及ぶトレッキングが終わる。ここから車で5分ほど入った林道の中に、今日の宿泊地、ランプの宿「高峰温泉」がある。元来山小屋の一軒宿であるが、標高2000m雲上の温泉として、日本秘湯に数えられた名湯である。 |
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翌朝、林道を前進し湯の丸高原方面に向かう。 |

途中、池の平湿原に立ち寄る。季節の草花は終わっているが、ここには特別の絶景ポイントがある。 |

湿原の奥にある開放口。視界が開け正面に富士山が飛び込んでくる。 |
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湿原を1時間ほどで周回する歩道を行くと、対面の山懐に車坂峠の高峰高原ホテルが小さく見える。池の平湿原駐車場に戻り、今年の山行を終了する。
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