2月9日
18:30 成田発でニュージーランドへ

2月10日
13:55 北島オークランドで乗り継ぎ、南島クイーンズタウンに到着。途中機内から最高峰アオラキ・マウントクックを眼下に見る。着後、市内観光をしてトレッキング説明会に参加する。現地でミルフォードトラックのガイド付きトレッキングを運営する会社Ultimate Hikesは世界中からのトレッカーを受け入れている。

 <無料貸出品リスト>
・バックパック
・防水用袋
・レインジャケット(上着)
・スリーピングシーツ(綿)
・マイターピークバック(マイターピークロッジで受け取れる着替え入れ)
トレッキングポールは有料、その他不足品は店内で購入することもできる。

2月11日
足慣らしにルートバーントラックの日帰りウォークに出かける。運営会社はTanken Tours、日本人専門のトレッキングガイドを行っている。

2月12日 ミルフォードトラック初日

8:20 クイーンズタウン郊外の宿泊ホテルを出発し、市内のトレッキング運営会社受付に向かう。受付後に名札が渡され、トレッキング中のパスポートとなる。

ニュージーランドでは自然保護のため厳しい入山制限がある。人気のミルフォードトラックは1日の人数制限はガイドウォークで50人、個人ウォークで50人となっているため、ベストシーズンの予約確保が難しい。
9:00 専用バスでテアナウダウンズまで約200kmを移動する。クイーンズタウン郊外に出たとたん突然の大渋滞、道路の行く手前方を羊の大集団が立ち塞がる。人口の20倍(最近ではそれほど多くないらしいが)いる羊の国ならではの事情がある。
10:40 途中休憩で立ち寄ったモスバーン。広大な草原にいくつか点在する小さな町の一つで、町中は車の速度制限があるが、すぐに通り抜ければ時速100kmで走行できる。一般道を高速道と同じように走ることができるので、長距離ドライブを可能にしている。人口(約470万人)の少ない国の最大の利点といえる。
11:30 経由地テアナウに着く。10年前に3連泊した由緒あるホテル前を通過し、絶滅危惧種「タカヘ」のモニュメントがある街角を右折して、休憩施設の整った駐車場に入り昼食をとる。
12:40 昼食後、テアナウ湖畔のテアナウダウンズに到着する。ここから乗船してテアナウ湖の北端まで移動する。
13:00 出航、所用時間は約1時間でグレイドワーフに到着する。10年前の名物船長は若い女性船長に代わっている。確かに時代が変わり、車の交通量も幾分増えた感じがする。
14:00 グレイドワーフに到着。下船して上陸前に靴底を消毒する。外来種の持ち込みを阻止するための対策だ。
14:10 ミルフォードトラック出発点。ここを起点にして1マイル(1.6km)ごとに目印のポストが立つ。トレッキング4日間のメイントラック総長は54km、初日は1マイルに満たないが、トラック各所に合計33個のポストがある。
14:25 最初の宿泊ロッジ、グレイドハウスに到着する。1日最大50人が宿泊するには余裕のある設備が充実している。
15:10 部屋割りが決まり、参加者全員が屋外に出て集合写真を撮る。その後近くの原生林に入り、ガイドの案内でネイチャーウォークを楽しむ。
南極ブナが生い茂る原生林はシダや苔類が密生している。動植物のほとんどが原生種であることに驚く。隆起でできた島の岩盤には土壌の層が薄く、樹木は苔類などから養分を補給している。深い根を張れない樹木は強い風雨によって根こそぎ倒壊する。山の斜面では連鎖反応で倒壊する森林ナダレが発生する。

←倒木の根本を迂回して歩く。
↑ニュージーランドで最小の野鳥ライフルマンを撮影に成功。体重はわずか7gで、目まぐるしく森の中を飛び回る。
折り返し点の沢水はテアナウ湖に注ぎ、天然水として飲用できる。
16:40 約1時間半のネイチャーウォークが終わりグレイドハウスに戻る。ロッジはいくつかのブロックに分かれるコテージ造りになっている。日本からの参加者9名(添乗員含む)で1コテージが割り当てられた。2段ベットの3部屋に共同使用のシャワールームと水洗トイレが付く。また別棟には強力な乾燥室があり、どんなものでも一晩で乾燥できる。そのため1日分の着替えさえあればトレッキングが可能で、荷物の軽量化が図れる。
↑乾燥室の内部、強力なファンで熱風を送っているので薄いものだと1~2時間で乾燥する。早めに取りに行かないと、下着などの軽いものは床に散乱することになる。また登山靴は別に専用の乾燥室がある。年間を通して雨の多いミルフォード特有の施設になっている。
ニュージーランドの地ビールは北島のSteinlager か、南島のSpeight's Gold Medal Ale が飲まれている。他に地ワインも有料で飲むことができる。支払いは名札を見せるだけでOK、最終宿泊ロッジでまとめてカード払いができる。
夕食は3コースメニューから選択できる。オーダーしたのはベニソン(鹿肉)の赤ワイン煮込み、前菜とデザート付きの本格料理が出てくる。日本の山小屋の定番メニュー「カレーライス」とは雲泥の差がある。
食後は明日のトレッキングのレクチャーがあり、全員の自己紹介を行って閉会となる。
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Milford Track Day1
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