身延山 1153m
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5月12日(金)
早朝4時前に圏央道に入り、八王子JCTから中央道へ。途中、談合坂SAで持参した朝食をとる。小休憩後、大月JCTから笹子トンネルを抜けて、甲府南ICを降りる。国道140号を経由して、中部横断道の増穂ICから再び高速道を走り、下部温泉早川ICを降りて、身延山三門の無料駐車場に、予定通り8時に到着する。


8時40分
三門をくぐり久遠寺本堂に向かう。木立の中にいきなり287段の石段(菩提梯)が迫る。かなりの急勾配を一直線に登り詰める。

本堂
8時50分
身延山久遠寺は日蓮宗の総本山で、鎌倉時代に日蓮上人によって開かれた。今年で開山750年になるらしい。安全祈願後、奥之院参道の東コースを行く。

五重塔

祖師堂
9時15分
12丁・園光庵
9時20分
14丁・丈六堂
9時35分
20丁を通過する。奥之院まで50丁の道程を行く。

釈迦像

三光堂
9時50分
25丁・大光坊で小休憩する。ほぼコース半分を登ったことになる、ここまで舗装された参道を折り返しながら登って来たが、この先は本格的な山道に変わる。

相輪塔
道幅が狭まり、直線的に延びた参道を進むと、さらに勾配がきつくなる。

10時45分
40丁・法明坊、小休憩してエネルギー補給する。これから、最後の急登を待っている。

11時20分
最後の丁目石(49丁)を過ぎて初めて展望が開ける。眼下に富士川と中部横断道が見える。
11時25分
奥之院がある山頂1153mに到着する。ここが50丁(5.5km)となる。
山頂展望台からの眺め、残念ながら富士山は雲に隠れて見ることができない。
思親閣への石段を上がると、両側に日蓮上人の御手植杉が700年以上も樹齢を重ねている。
二体の金剛力士像を安置する仁王門を通り、祖師堂にたどり着く。
11時40分
身延山奥之院駅からロープウェイで下山する。所要時間僅か7分で久遠寺駅に到着する。三門の駐車場に戻り、コーヒーブレイクしながら簡単な昼食を済ませる。
宿泊地に向かう途中、富士川クラフトパークに立寄ってみた。ちょうどバラ園が満開の時期となっている。かつては道の駅も併設されていたようだ。
バラ園を後に、県道37号に分け入る。南アルプス街道と呼ばれる山岳道路で、早川に沿って広河原方面に30kmも溪谷の道を行く。大雨の時は閉鎖されるので、最新の気象情報に注意が必要だ。16時、無事予約しておいた宿に到着する。ギネス認定の世界最古の宿「慶雲館」で、開湯は飛鳥時代に遡り、1300年余の歴史がある。以来、枯れることなく湯が湧き続けいる秘湯宿である。

料理人が山河の味覚を凝縮させた食膳は、旬の恵を選りすぐり、一品一品づつ運ばれてくる。特に厚切りの茜鱒の重ね造りは絶品である。また山女魚の塩焼きや、どんぐり麺など山里の珍しい会席は興味深いものがある。
締めの甲州黒毛和牛(A5)の溶岩焼きは甲州ワインとの相性も抜群で、最高のもてなしのを満喫する。
5月13日(土)
朝食前に、加水も加温もしない源泉かけ流しの露天風呂を楽しむ。対岸は南アルプスの険しい山並みが迫り、新緑が美しい早川の渓谷を望むことができる。
館内は最高ランクの旅館にふさわしい、広々とした癒しの空間になっている。
ゆったりと流れる時間を心ゆくまで楽しんだ後、遅めのチェックアウトをする。復路は早川に沿ったフォッサマグナの断層露頭を是非見てみたい。宿からほど近いトンネルの出口に観察用の駐車場がある。駐車場から200mほど山中に歩いた地点で赤い矢印が指す方向に露頭が見られる。左側が地層の古い堆積岩で、右側の黒い地層が海底に噴出したマグマが固まった凝灰角礫岩となり、堆積岩をのし上げている逆断層になっている。

新倉(あらくら)の糸魚川-静岡構造線として国指定天然記念物に登録されている。
駐車場近くに新倉湧水がある。フォッサマグナから湧き出た自然水をポリタンクいっぱいに注水した。復路ルートは国道300号で本栖湖を経由し、河口湖ICから中央道に入り、圏央道で帰宅する。

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