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那須岳・三本槍岳  標高1917m
6月2日午前4時前に自宅を出発し、常磐道から北関東道を経由し、東北道に入る。那須ICを降りて那須岳ロープウェイに向かう。
8:30の始発には余裕で間に合うが、既に登山客が改札口に集まり出している。

《コースデータ》
コースタイム 5時間15分
コース距離  10.3km
累積標高差 746m
那須岳とは、那須火山郡の総称で、主峰は茶臼岳1915mだが、標高は三本槍岳1917mの方が僅かに高い。
8:40山頂駅から茶臼岳のピークを目指す。
活発な火山活動を繰り返してきた茶臼岳は、現在でも西側斜面の火口から噴煙が上がる。。
火山質のザラザラした砂礫の山道を小刻みに高度を上げていくと、眼下のロープウェイ山頂駅と那須高原の広大な裾野を見渡せるようになる。
9:10行く手に赤茶けた岩峰の朝日岳が見えて来ると山頂が近い。この辺りから砂礫はゴツゴツした火山岩に変わる。
9:20茶臼岳山頂に到着。
山頂にすり鉢状の噴火口跡があり、外輪を取り巻きながら登山道が一周している。

西側斜面をのぞくと噴煙が上がっているが、火山活動は小康状態を保っているようだ。
山頂火口の外輪にあるお鉢周りの標識。
眼下の稜線鞍部に峰ノ茶屋避難小屋が小さく見える。奥に続く一筋の縦走路は、朝日岳から三本槍岳へと結んでいる。
茶臼岳の西側斜面に延びる牛ヶ首への巻き道。山腹に上がる噴煙は、今でも活火山である証しである。
9:53強風の名所、峰ノ茶屋避難小屋まで下山。
正面の剣ヶ峰を右に巻きながら、朝日岳を目指す。
剣ヶ峰の巻き道は、やせた岩稜が続く。高度を上げるにつれアルペン的な荒々しい朝日岳が目前に迫ってくる。
10:15朝日岳の稜線に取り付き、クサリの手摺を補助にしながら岩稜の急登が始まる。
落石に注意しながら慎重に進み、切れ落ちた岩場をトラバースすると、朝日岳分岐に出る。ここから朝日岳山頂に延びる稜線を登りつめる。
10:35朝日岳山頂1896mに立つ。
縦走してきた茶臼岳と剣ヶ峰を振り返ると、火山でできた那須岳の凄まじさが感じられる。つかさず朝日岳山頂を折り返し、朝日岳分岐まで戻って、三本槍岳に向かう。
11:00熊見曽根の分岐。ここから登山道を左に折れ下山ルートを進むと、三斗小屋温泉に通じる。さらに三本槍岳を目指し、縦走路を直進する。
ルートを振り返ると、朝日岳山頂が見える。朝日岳を越えたところから山容が一変し、緩やかな稜線となる。

11:05名前のない1900m峰を通過する。ここから清水平までは500mの距離だ。

清水平に向かって下降する。

山道に、わずかに咲き残こるシャクナゲ。
11:20清水平の木道を行く。
11:28北温泉分岐を通過する。
分岐を過ぎると、樹林帯の中を緩やかに登って行く。
この辺りは、アカヤシオやシャクナゲの群生が見られる。
12:00三本槍岳山頂1917mに到着。ここで休憩と軽めの昼食を取る。
三本槍岳は栃木県と福島県の県境になっている。所々に残雪を頂く会津方面の山並みを眺望し、下山の途に就く。
13:16三本槍岳からピストンし、朝日岳まで戻ってきた。鞍部から西斜面の切れ落ちた岩場ルートが確認できる。
13:50峰ノ茶屋避難小屋から茶臼岳の山腹を巻く下山ルートに進路を変える。
14:35県営駐車場がある峰ノ茶屋を通り、那須ロープウェイに戻る。今回は想定した以上に、変化に富んだ山行であった。
帰路は、父の命日の墓参りも兼ねて、実家の近くの東照温泉に宿をとることにした。平日とあって、泊り客は一組しかなく、源泉かけ流しの露天風呂に浸りながら、思いっきり山行の疲れを癒すことにした。
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