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両神山  標高1723m
5月27日早朝3時前に自宅を出発し、常磐道から首都高速外環を経由し、関越道に入る。花園ICを出てから国道140号で秩父、小鹿野町を経由し、日向大谷口まで秩父山奥に分け入る。
6:00登山口のバス停駐車場に到着。
6:20装備を整え、民宿両神山荘前から登山開始。

《コースデータ》
歩行距離 11km
累積標高差 1704m
歩き出しは、やや下り気味に山腹を巻いて歩くが、切れ落ちた路肩に注意を払う。踏み外すと自力では登れそうもない急斜面が続く。
7:07七滝沢の木橋を渡る。この下方で薄(すすき)川本流と出会うため、この地は会所と呼ばれている。
両神山は山深く急峻な山道が続き、標高以上に厳しい山歩きになる。
古くから信仰によって栄えた両神山は、各方向から参詣道が発展したが、今回のコースが表参道と呼ばれている。山中に残る石碑や名称にも歴史の奥深さが感じられる。
7:40産泰(さんたい)尾根の末端部を巻いて進むと、薄川の沢床が近づいてくる。
8:00左岸、右岸と何度か沢床を行ったり来たりしながら、沢床を離れて左岸の急斜面を登って行く。いかめしい形相をした「大頭羅神王」が立つ八海山に着いた。ここで、小休憩をとる。
8:35水場でもある「弘法之井戸」に着く。湧き出る自然水は冷たく、疲れを癒してくれる。ここまで来ると清滝小屋はあと一息だ。
8:50清滝小屋に到着。歩き出しから2時間30分を経過した。ここまでは、ほぼコースタイム通りだ。これから始まる急登に備えてしばし休憩をとる。

9:10清滝小屋を出発し、両神山頂を目指す。
ここからの登攀は険しさを増し、稜線の取り付きまで続く九十九折りの急登を登る。
9:30産泰尾根の稜線に出ると、前方の視界が開け、山頂が初めて見えてくる。しかし、ここからが連続した鎖場がいくつも続き正念場だ。
9:47横岩を通過する。この先は、木の根が張った急斜面の登りと変わり、やがて緩やかな山道となる。
10:00両神神社本社に到着。老朽化し倒れかかった鳥居(支えの梯子にキケンの張り紙)がなんとも痛ましい。
本社は原生の森に包まれ、野鳥のさえずりがよく響き渡る。本社の前に立つ左右の狛犬は、なんと絶滅した日本オオカミだ。牙をむき出しているが、どこか愛嬌があって親しみやすい。(なぜ日本オオカミが狛犬になったかは不明)
両神神社本社の奥に、御嶽神社本社が祭られている。ここにも日本オオカミが鎮座していた。
本社からは比較的平坦な山道が続き、北面側を絡みながら山頂を目指す。
正面に山頂を捉えるが、最後の登りは岩稜にかかる鎖場を登り切らなければならない。
10:38両神山頂1723mに到着。両神神社奥宮を祭る剣ヶ峰山頂だ。岩がゴツゴツした狭い山頂だがパノラマは圧巻だ。山頂の周囲はアカヤシオが群生しているが、すでに開花時期を終えている。(残念の一言に尽きる)
  映像では捉え難い霞んだ富士山     遠くに残雪を抱く八ヶ岳
山頂から両神神社本社まで戻り昼食を取る。

12:00下山はピストンになるが往路の山道を引き返す。
14:20下りは快調に歩を進め、登山口の両神山荘に到着。難コースの登山ではあったが、マイカー日帰り登山を終え、夕刻に無事帰宅する。
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