平標山・仙ノ倉山

(たいらっぴょうやま)

2008年9月末、谷川連峰の最高峰をトレッキングして来ました。
苗場スキー場近くの国道17号沿いに有料駐車場があり平標山登山口になっている。ここから1時間ほど林道を歩き、平元新道入口から登山道に入る。
 標高:2026m(仙ノ倉山)
 コースタイム:6時間40分
 コース距離:14km
 累積標高差:1292m

道標に書かれた「満天の星降るごとし登山小屋」
平元新道入口の登山道からブナの樹林に包まれた山腹を着々と登る。
1時間10分の急登が続くが、登山道は非常によく整備されている。

麓でも少しづつ始まった紅葉
やがて前方の視界が開け、平標山と三国山の稜線に建つ平標山の家に着く。
手前が仙ノ倉山、その奥が谷川岳。前日の雨が上がり山頂は初冠雪となった。
平標山の家から群馬県の沼田方面を望む。
平標山の家で休憩をとり、ここから平標山頂を目指す。
森林限界を超え、熊笹と色付いた草紅葉が続く尾根道を登る。山腹に赤い屋根の山の家が見える。
ここまで登ってくると穏やかな山容の仙ノ倉山がはっきりと冠雪したことが分かる。大岩壁が切り立つ谷川岳とは対照的な風景だ。
平標山頂までは眺望がよく草原の緩やかな登りが続く。
「ななかまど」などの低木は競って紅葉を演出している。
もみじが真っ赤に色づき、進路はまっすぐに平標山頂に向かう。
花の名山「谷川連峰」は黄金色に輝き、錦秋の風情が漂う。

秋を告げる花「りんどう」にも初雪が覆う。
ついに目標の仙ノ倉山頂(左から2つ目のピーク)が見えてきた。
平標山の家から50分で平標山頂(1983.7m)に到着。ここで昼食をとり仙ノ倉山までの稜線を往復する。
後方の平標山から続く稜線は抜群の眺望を誇るが、樹林がない風衝地のため天候の影響を直接受ける。
鞍部から仙ノ倉山にかけては紅葉と雪のグラデーションが見事だ。
だんだん横風が強くなり、気温がだいぶ下がってきたが、展望のよい爽快な尾根歩きは疲れを感じさせない。
仙ノ倉山頂(2026.2m)付近は強風で足元が滑りやすく大苦戦したが、ついに頂上に立つ。
ここまで平標山からは1時間の道のりなのに、だいぶ体力を消耗させてしまった。

山頂の方位盤は強風で冠雪が吹き飛び視界が悪く、早々に平標山に引き返す。
平標山に戻るのびやかな稜線は紅葉が真っ盛り。
遠く山麓の向こうに越後湯沢が見える。
紅葉に元気をもらい、平標山頂に帰還を目指す。
再び平標山頂が見えてきた。2座を結ぶ高原状の稜線はトレッキングを満喫する最高の見せ場だ。
平標山頂から特徴的な山容をした苗場山が見える。
下山は松手山を経由し平標登山口に戻る。
ここから見る平標山は名前の由来のような形をしている。
翌日、紅葉がまだ早い谷川岳の一の倉まで車で入山する。
1週間後には乗り入れ規制となる狭い林道を注意深く進むと、雪渓が残る絶壁が目前に迫る。
リフレッシュ度特Aのマイナスイオン標識があり、近くには一の倉沢の案内板がある。紅葉シーズンになると、ここまで谷川岳ロープウェイから徒歩で入山することになる。
昼食は水上温泉の日本で三本の指に入るという「やぶそば」に立ち寄った。駐車は2台しかできない小さな店で、中は20人弱で一杯になる。すぐに満席となったが有名人が訪れる店内は撮影禁止になっている。注文した純手打ち「せいろそば」は800円で超山盛り、手打ちそばの美味さ以上に大感激をする。

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