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7月20日(木)
晴れところどころ曇りの天気、気持ちの良い朝を迎えた。今日は待望のドロミテ街道(総延長約120km)を走る。
7:30 専用車で出発する。

8:20 ボルツァーノから25km走り、最初に立ち寄ったCarezza(カレッツァ)湖。水位が低くなった湖面を見ながら一周を散策する。後方はLatemar(ラテマー山)2842m。 |
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9:20 カレッツァ湖を後に40km先のPordoi(ポルドイ)峠に向かってドロミテ街道を走る。所々街中では渋滞もあるが、この時期としては順調なドライブとなる。 |

ポルドイ山2950mの頂上駅 |
10:45 ポルドイ峠に到着する。天候にも恵まれ時間に余裕があるため、予定外でポルドイのロープウェイに乗ることになった。
ドロミテの最高峰Marmolada(マルモラーダ山) 3342mが眺望できる。 |
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山頂からは眼下にドロミテ街道が山腹を巻くように延びているのがわかる。 |

石灰質の脆そうな岩山はかなりの高度感があり遠方まで見渡すことができる。(カメラはボルツァーノ方向を見ている) |

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山頂は平坦で草木の生えない無機質な世界が広がる。

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11:30 ポルドイ峠を後に谷道を下る。しばらくヘアピンカーブが続き、やがて平坦な牧草地の谷間となる。車窓から移り行く街道の風景を楽しむ。
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やがて次第に高度を増し、白い岩肌が目立つ荒涼とした山道に変わる。 |
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13:30 ポルドイ峠から35km、Falzarego(ファルツァレーゴ)峠2107mに到着する。ここからロープウェイでLagazuoi(ラガツォイ)展望台2752mに登る。 |
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森林限界を超え、荒々しい岩峰を見渡す。かなりインパクトのある光景を眺めながら山頂の山小屋を目指す。 |
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13:45 ラガツォイ小屋に着く。天気が崩れ気温が低下する中、急ぎ簡易なメニューで昼食を済ます。 |
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14:30 風雨に備えて身支度を整え、山小屋を出発する。やがてグラン・ラガツォイを巻きながらファルツァレーゴ峠まで下るトレッキングコースに入る。現地の山岳ガイドが2名付きサポートをしてくれる。 |

ガレ場に咲くイエローポピー |

岩場好むムラサキユキノシタ の密生 |
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岩稜の切れ間から望むドロミテ街道。ジオラマのように全景が見渡せる。歩き出してしばらくすると風雨の心配はなくなり、体も温まって来た。 |
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ファルツァレーゴ峠の標識に沿ってガレ場の山道を下る。歩行距離5.6km、歩行時間2時間30分、標高差635mとなっている。 |
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岩稜の至る所に第一次世界大戦陣地跡が残る。こんな山中で戦闘が行われていたとは驚きだ。 |
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ラティフォリウム ミミナグサ |
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中央部に二日後にハイキングする予定になっている小高い岩山(チンクエ・トーリ)が見える。 |
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珍種アルピナ ウンラン |
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あちこちで高山植物を見つけては歓声があがる。思った以上に多彩な花園に遭遇する。 |
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15:20 歩き出して約1時間で展望の良い開けた場所に出た。 |
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峠までまだ半分以上の距離を残しているが、高度が下がるにつれて植生も少しづつ変わってきた。

スピノシシムム アザミ |
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15:40 グラン・ラガツォイの大岩壁を巻きながら歩く。足場の山道はだいぶ安定してきた。 |
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岩山を好む固有種の高山植物を発見した。ほかのアルプスでは見たことのない花に注目する。 |

Roponzolo悪魔の爪のような花 |

ナデシコ科と思われる花 |
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ナルシスフロラ ハクサンイチゲ |
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思わぬところにエーデルワイス(左)を発見する。モンブランより植生が豊富なのには驚く。
不明な花 |
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16:30 ファルツァレーゴ峠に下山する。ドロミテ山群のパノラマを満喫した後、今日の宿泊地まで約20kmを移動する。 |
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17:30 Cortina d'Ampezzo(コルチナ・ダンペッツォ)に到着する。 |
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宿泊ホテルは旧市街の中心にある由緒あるホテル(DE LA POSTE★★★★)。ショッピングに便利な立地が魅力的なホテルだ。 |
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スーパーマーケットで仕入れた地ワインで乾杯!ドロミテ街道縦断の一日を終える。 |
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