湯ノ丸山・烏帽子岳
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10月7日(水)
8月の長い猛暑が過ぎて、秋の不安定な天気が続くなか台風14号が発生する。関東への影響が出始めるギリギリのタイミングで山行に出る。コロナ禍で自粛していた今年最初の登山でもあり、あまり無理せず久々の足慣らしをする。
早朝4時前に出発して高速道に入る。圏央道が工事通行止めのため常磐道から外環、関越道を経由し、上信越道小諸ICを降りて、地蔵峠に8時前に到着する。朝食は途中横川SAで持参した、おにぎりで済ませておく。
8:20
駐車場前の登山口から、湯ノ丸高原スキー場リフトに沿って登山を開始する。
スキー場の斜面を600mほど登ると緩やかな遊歩道となる。

8:50
登り始めて30分、つつじ平に着く。この辺り一帯は天然記念物のレンゲツツジが群生地する。6月中旬ごろの開花シーズンは山腹一面が朱赤色に彩られる。
クマ出没注意!!
クマ避け鈴を付けて先を行く。猛暑が続いたせいか紅葉はあまり期待できそうもない。つつじ平から間もなくして鐘分岐に着く。ここから登り斜面が険しくなる。
薄雲が急斜面を覆い見通しはあまりよくないが、ナナカマドやミネカエデなど紅葉が始まっている。
樹林帯を抜けると山頂の展望が開けて、所々に青空が覗く。
9:40
湯ノ丸山2101mの山頂に到着する。対向の篭ノ塔山の山頂は雲に覆われているが、嬬恋村方向に田代湖を望む。
10:20
山頂で小休憩後、反対斜面を下り烏帽子岳への鞍部に出る。ここから烏帽子岳を巻くようにジグザグに登り返す。
10:50
視界の開けた稜線に出る。ここからの尾根歩きが一番のハイライトだが、遠方の視界はあまり良くない。

11:05
烏帽子岳山頂と思いきや前峰の小烏帽子岳だった。烏帽子岳はさらに標高を上げると現れる、烏帽子のような三角形をした岩山だ。
11:20
烏帽子岳2066mの山頂に立つ。晴天ならば四阿山や根子岳の山容の奥に、北アルプスの稜線まで一望できるはずだが残念だ。昼食後、折り返して下山する。
雲の切れ間から小烏帽子岳への稜線が見える。山道はマツムシソウなど最後の秋の草花を見かける。
鞍部まで引き返し、右に折れて湯ノ丸山腹を巻く登山路に進路を変える。
日窪湿原に入る分岐点を、湯ノ丸キャンプ場方面に向かう。シラカバやカラマツの林と抜け、キャンプ場を過ぎると、舗装された林道となり地蔵峠に戻る。
13:20
出発点の地蔵峠駐車場に到着する。

支度を整え宿泊の高峰温泉に通じる、湯ノ丸高峰林道をドライブする。途中チェックイン時間には少し早いので、湯の平湿原を1時間ほど散策して時間調整する。
2度目の宿泊となる高峰温泉は、標高2000mにある雲上の山宿として人気が高い。館内はすべて洗剤類をなくし、水だけで汚れを落とせる創生水(活性水素を多く含み、還元力がある水)を使用している。もちろん温泉でも石鹸やシャンプーは必要なく、身体そして環境を良くしてくれる。料理も環境にやさしい地物中心の素材を吟味し、提供してくれるがうれしい。
目当ての野天風呂は宿から自然林の小径を少しだけ歩いた先にある。出口にある脱衣かごを持参して行くが、4つある脱衣かごがないときは定員になっている。

10月8日(木)
予報通り朝から雨降りとなる。朝食を済ませて、色付き出した紅葉を楽しみながら帰宅する。ルートは地蔵峠に戻り、鹿沢温泉、中之条を経由して渋川から関越道に入る。
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