アカヤシオ咲く 塩原溪谷トレック
4月14日(日)
アカヤシオが見頃を迎えた塩原温泉郷の溪谷をトレッキングする。
朝7時に自宅を出発し、圏央道の筑西桜川ICから東北道に入り、西那須野塩原ICを降りる。国道400号で塩原温泉ビジターセンターに10時30分到着する。
10時45分、ビジターセンターでルート情報を入手後、トレッキングを開始する。溪谷に沿っていくつかの遊歩道が整備されているが、はじめは「やしおコース」を行くことにする。前山国有林に入ってまもなくコースが分岐し、左方向の「やしおコース」に進む。
斜面を下ると、箒川に架かる福渡(ふくわた)橋を渡る。
箒川沿いの遊歩道を行くと、桜が既に満開となっている。
対岸の岩壁では、アカヤシオが見頃を迎えている。アカヤシオは岩場のある溪谷に多く自生しているようだ。
福渡不動吊橋を渡り、箒川の対岸にある遊歩道を行く。
ルート上に温泉の湧き出しがあり、足湯が整備されている。以前は露天風呂があったが今は閉鎖されている。
不動沢を渡ると登り斜面の山道が続く。対岸から見えるアカヤシオをまじかに観ることができる。
キャンプ場に着くが、この先は遊歩道の補修工事で通行止めのため、ここで往路を折り返す。
箒川の渓流とアカヤシオを鑑賞する絶景ポイントでしばし立ち止まる。
12時、塩原温泉ビジターセンターに戻る。駐車場の周囲に植えられた満開のアカヤシオに囲まれて昼食をとる。上品なさくら色で咲き誇るアカヤシオを観たくてここまでやって来た。
13時、昼食後、「前山コース」のトレッキングを開始する。入口は「やしおコース」と同じで前山の遊歩道分岐T字路を右折する。コースは行程2.5kmの周回になっている。
天然林の緩やかな斜面のアップダウンを繰り返し、20分ほどで鹿股川に架かる仙人岩吊橋に出る。
渓流美が楽しめる鹿股川の両岸にアカヤシオが群生し、見頃の時期を迎えている。
吊橋を渡り、鹿股川沿いに歩き登りつめると記念碑がある車道(県道56号)に出る。
13時50分、歩道付きの車道を歩き、鹿股川に架かる3つの橋を渡りビジターセンターに戻る。
ビジターセンター前から遊歩道の階段を降りて、箒川に架かる七ツ岩吊橋を渡ってみる。吊橋からは七ツ岩を観ることができず、折り返してビジターセンター前に戻る。
車道を左折してしばらく歩くと、七ツ岩を観る遊歩道に入る。七ツ岩は峡谷になった急流が削り出した奇岩の景勝地となっている。
14時15分、遊歩道を周回しながら天皇の間記念公園に出る。明治・大正・昭和の三代にわたり、天皇陛下をはじめ多くの皇族の方々が避暑地として訪れた「塩原御用邸」の一部を移築保存している。


宿泊は奥塩原温泉の秘湯の宿「溪雲閣」に予約をとった。地物の食材を使った郷土料理は美味で豊かな食膳である。特にヤシオ鱒のお造りは絶品。温泉は源泉かけ流しのにごり湯で疲労回復に効能あり。
4月15日(月)
上三依(かみみより)水生植物園に立寄る。冬季休園中から本日開園日となっていて、先着100名にユキワリソウのポット植えのプレゼントがある。
園内は水生植物、湿生植物、乾生植物の他ロックガーデンや高原お花畑などのゾーンに約300種が植栽されいる。四季の草花を散策しながら11月末まで楽しむことができる。

←↓春の訪れは彩り豊かなミスミソウ(ユキワリソウ)から始まる
←タツタソウ(中国東北部・朝鮮半島に分布)

↓ゲンカイツツジ(岡山県以西に分布)
←エゾムラサキツツジ(北アジア東北部に分布)
←トガクシショウマ(本州中部以北に分布)


↓せせらぎに咲くミズバショウとリュウキンカは湿生植物の代表格


←タマザキサクラソウ(ヒマラヤ原産)

↓カラフルなサクラソウも咲き出す
水生植物池を周回するが、コウホネやスイレンはまだ開花前である。
これから順次開花を迎える草花が楽しみな植物園であるが、一つ残念なのは6月ごろ開花するヒマラヤの青いケシは温暖化の影響で枯れ果てたとのこと。

復路は日光を経由し、早めに帰宅する。夏日となった旅ではあるが、春の草花をタイミングよく鑑賞できたことに感謝する。
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