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![]() 常陸太田市(旧水府村)の竜神峡は常磐高速道を利用し、つくば牛久ICから日立中央ICまで100km圏内にあり、土日ならETC休日割引が使える。 竜神大吊橋の紅葉シーズンは車の渋滞と観光客でごった返すところであるが、今年は暖冬のせいか袋田の滝も氷結せず、のんびりWalkを楽しみ目当ての常陸秋そばを堪能することにした。 |
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吊橋を渡りきったところからハイキングコースに入る。昼食前に約40分程で回れる最短コースを歩くことにしたが、スタートから急階段を下ってダムの湖水を周遊する遊歩道にたどり着く。 |
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遊歩道から見上げる吊橋は、まさに竜神が天空に架ける橋のようだ。 |
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帰りはダムの歩道を渡り駐車場がある展望台へと戻る急勾配の登り道を歩く。見上げた頭上には吊橋が迫ってくる。 |
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![]() 水府ではそばの実が熟成し美味しくなる2月に毎年蕎麦まつりが開催されている。数あるそば屋の中でも焼畑蕎麦「慈久庵」はそば通が訪れる一番の有名店である。 ←専用駐車場から見た萱葺屋根の店 ↑玄関に「すいふ蕎麦まつり」の登り旗 |
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入り口にある待合席からみたカウンタは誰もいない。おもむろに店主が出てきて空き席へと案内される。店は4人がけのテーブルが7席あるが他に従業員の姿はない。そば畑の開墾から種まき、収穫、製粉、そば打ちまでを店主自身が手づくりしているこだわりが全てに徹底されている。 |
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この店はいろいろな雑誌にも紹介されているが2008年に読売新聞夕刊に掲載された記事がカウンタに置かれていた。 蕎麦の原料となる玄蕎麦は、焼畑農法で自家栽培し手刈り天日乾燥したものを石臼で粗挽きに自家製粉している。 |
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![]() 店内には古来使われた製粉機などが置かれている。店主の趣味で集めたようだが、そば職人としての意気込みが感じられる。 |
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テーブル席の近くで薪ストーブが焚かれ奥の日本間では手摘みの山菜をざるに広げて乾燥している。 |
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注文したそばが出てくるまでは少々時間がかかる。時間に余裕がない場合はおすすめできないが、待ち時間にベランダから水府の山間を眺める。寒暖の差が大きく水はけの良い土地が高品質なそばを育てるようだ。 |
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「山芋ぶっかけそば」 山芋と鰹節と海苔を大胆にぶっかけた手打ちそば1500円(自家製の品質にこだわった値段、高いか安いかの問題ではない、最高のものを味わえる喜びに勝るものはない) 蕎麦まつり期間中は竜神大吊橋の通行料半券を出すと200円引きとなる。 |
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絶対これは賞味すべし「そばがき」 店の看板である「そばがき」はやわらかく、ほどよい温かさで出てくる。店主の一言「最初はなにも付けずに食べてください」だった。小皿には薬味(きざみねぎと味噌が少々)が添えられているがそのまま食べるのが一番美味しい。常陸秋そばの香り、こし、甘味が絶品の旨さである。 ![]() ![]() |