あしかがフラワーパーク 大藤棚
5月連休が終わり、5月8日(月)は快晴の予報が出た。早朝5時に自宅を出発し、今年2月に一部不通区間が開通した圏央道を経由し、東北道佐野藤岡ICを降りる。途中の羽生PAで朝食を済ませ、目的地「あしかがフラワーパーク」に開園7時前に到着する。道路は連休中のような渋滞もなく、すんなりと駐車場に入る。
見ごろを迎えたパークの入場料1600円(100円割引券を使用)を払い入園する。藤の開花時期によって入園料が大人900~1700円と変動する。17:30以降の入園であれば夜間割引があり、ライトアップした藤も楽しめる。

最初に正面ゲート近くにある「うす紅の棚」を鑑賞する。さくら色の藤で一番早く見頃を迎えるため、やや最盛期を過ぎているようだ。公園のテラスベンチの上に大きくU字形を描くように造られた藤棚は、座りながら見上げて鑑賞できる設計のようだ。
次に向かうのが、お目当ての大藤だ。樹齢150年の二本の大藤が、広さは1000㎡に及ぶ藤棚で咲き誇っている。
あしかがフラワーパークはCNN「世界の夢の旅行先10ヵ所」に日本では唯一選出されている。これだけ見事な藤は世界中探してもないだろう。
大藤の周囲を一周した後、白藤のトンネルを鑑賞する。いくつもの古木が絡み合ってできた、全長80mに及ぶ白藤のトンネルだ。朝の陽光が花房の隙間から燦々と降りそそぎ、爽快に歩く。
まるで、純白の鍾乳洞の空間にいるような、何とも不思議な世界を体感する。
次は世界でも珍しい八重黒龍の藤棚を鑑賞する。藤棚というより、ぶどう棚のように房なりした濃い紫色の塊のように見える。気品ある香りも秀逸した希少種のようだ。
八重咲の藤は、長く垂れ下がらずに塊となって咲くので、ボリューム感が満点である。他の藤とは違った楽しみ方ができるのが素晴らしい。




八重藤を見た後は、うす紅橋を渡りフラワーパーク全体の展望を楽しみながら散策する。
歩いて来たのは、むらさき藤のスクリーンが一面に広がるビューポイント。近くのレストハウスにあるオリジナルの藤ソフトは、ほのかに藤の香りが漂うオススメの一品であった。


さらに、スクリーン仕立ての白藤の滝を鑑賞する。これだけの大仕立てを維持管理する手間は大変なことだろう。
次は花房が最長2m近く成長する大長藤を見に行く。今年は春先寒い日が続いたせいか、まだ本来の長さまでは成長していないようだが十分見ごたえのある大藤だ。
最後に、きばな藤のトンネルを鑑賞するが、こちらは他の大藤とは違い樹齢が若く、天を埋め尽くす咲き方ではないが、これからの成長が楽しみなスポットになるだろう。


主役の藤だけでなく、シャクナゲやツツジなどが通路沿いのいたるところに植えられている。まだ開花前ではあるがバラ園も併設されているので、四季を通して楽しめそうだ。特に水上花壇の草花は見事な彩が楽しめる。
10:30フラワーパークを後に帰路に着く。驚くことに、すでに駐車場は満車状態(6000台の無料駐車場があるが)になっている。連休後の平日であっても藤の見頃時期は周辺の道路が大渋滞するので、早目の行動を心掛けたい。

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