盛岡 さんさ踊り 2024
8月1日(木)
2011年東日本大震災後、仙台で開催された六魂祭に東北を代表するまつりが初めて一つに集結した。その時、いつか地元でまつりを見てみたいと思っていた盛岡さんさ踊りに、意を決して出かけることにした。

8月1日から4日間、連日18時から祭が開催される。オープニングでは、中央通りの3拠点で、伝統の輪踊りがある。

裁判所前で大沢さんさ踊り保存会の輪踊りが始まる。老若男女で構成される、しなやかで、リズムカルな踊りが会場の祭り気分を一気に盛り上げる。
いよいよ祭の華「ミスさんさ踊り」の5人を先頭にパレードがスタートする。後に続く、さんさ太鼓連は「ミス太鼓」「ミス横笛」「うたっこ娘」で構成され、ダイナミックな太鼓と笛の音と歌声が、街中に響き渡る。いずれのメンバーも一般公募で選ばれ、猛特訓するそうだ。
第1集団の先頭は、三ツ石会のさんさ踊り。さんさ踊りの起源は三ツ石神社の伝説に由来しているとも言われている。(諸説あり)
昔、人々を苦しめていた鬼が三ツ石の神様によって退治され、喜んだ民衆が三ツ石の周りで「さんさ、さんさ」と踊り囃し、太鼓の音で二度と襲ってこぬよう戒めたらしい。「さんさ」とはさあさ踊れとか、魔よけの笹を手に踊ったとか、「さんさ」は神への感謝と喜びの踊りらしい。
三ツ石会に続き、会社団体、こどもさんさ、ちびっこさんさが続く。

第2集団がスタートする。ガイドブックによれば盛岡商業高校のさんさをはじめ、比較的若い集団は「七夕くずし」という踊りの種類となっているようだ。
日専連コッコロチームのさんさから、盛岡中央高等学校付属中学校とパレードが続き、華やかさを増してくる。

第3集団の先頭に、いわぎんさんさ踊り同好会の花車が登場する。

子供が先頭を引っ張る、がんばれ!!津志田っ子の混成チームは活力すごい。
若さが売りの岩手女子高校、なんとバトンガールがさんさに参加している。
第4集団のJR東日本グループの花車に続く踊りは、大集団のさんさになって迫力がある。
岩手県職員チームは県内の観光宣伝にも余念がない。

富士通チームは爽やかな白の衣装で統一して若々しい。
ここからが伝統集団、最初に登場したのは鮮やかな衣装の山岸地区町内会連合会のさんさ踊り。地域ごとに進化、発展した多種多様な演目も魅力的だ。


パレード前の輪踊りを披露した、大沢さんさ踊り保存会が通り過ぎて行く。黄色の衣装が印象に残る。


3番目に登場した、太田さんさ踊り保存会。太鼓の力強い打ち音とバチさばき、踊り手の柔らかな上下動、七色の帯が揺れる衣装が特徴の伝統踊りだ。
第5集団は花車を先頭に盛岡市職員さんさ踊り実行委員会の長い隊列が続く。


続いて、歴代のミスさんさが引っ張る、さんさ華の連 with friends が登場。多種多様なさんさ混成チームのパレードは見ごたえがある。
第6集団の先頭はテレビ岩手、踊りにいろいろなキャラクターが登場する。TV局らしい志向がおもしろい。
若さいっぱい盛岡大学の元気が出るさんさで通りを埋め尽くす。


かなり創作ぽいさんさが登場。伝統さんさとは対照的なお祭りムード。
特別集団登場、吉希翔(踊りの種類)パレードでフィナーレを盛り上げる。滝の下さんさ踊りなど多彩な伝統踊りの混成チームでも、太鼓のリズムで統一された躍動の舞が見事に演出されている。
おへれんせ集団(入りなさいの方言、一緒に踊ろう)の後に最後の花車が登場。壇上では昨年のミスさんさが華麗の舞を披露。一般の飛び入り参加、大歓迎となって、この後も愉しむ輪踊りが各ブロックごとにまだまだ続く。
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