館林市 つつじが岡公園
4月25日(火)
例年より早く見頃を迎えた、館林市つつじが岡公園に出かける。つつじは園芸品種を含めると100品種以上あり、国指定「名勝」の旧公園(正面入口前)と新公園の二つのゾーンで構成されている。国指定「名勝」とは、文化財保護法に基づき、歴史上、学術上、または鑑賞上の価値が高いとさる記念物のことで、旧公園は昭和9年に指定されている。
通常開園時間は9時となっているが、つつじまつり期間中は入場料630円を払い、8時より入場できる。入口の広場には色とりどりのつつじが咲き競う。
散策マップを頼りに、反時計周りに見事なつつじを鑑賞しながら進む。
種類は豊富で見た目にはなかなか品種名がわかりずらいが、これは即座に「関寺」とわかる。
ヤマツツジの品種が多いエリアに入った。たいていの山歩きでは、橙色の1品種しか見ることはないのに、これだけたくさんの品種があるのには驚く。

これは「桃色ヤマツツジ」と思われる。
たぶん「花山姫」というヤマツツジ。スモーキーな紅色が株立ちに映える。
斑点のない白色が珍しい「白ヤマツツジ」、実にわかりやすい。
ヤマツツジの古木群がトンネルとなり、その中を抜けたところに休憩所がある。
推定樹齢800年のヤマツツジ。その昔、新田義貞が妻のために植えたと伝えられている。根元から新株を更新しながら樹齢を延ばしたらしい。
新鮮なショッキングピンク色のオオヤマツツジ「春紫」の大株。
淡い紅色のオオヤマツツジ「飛鳥川」、江戸時代から知られる園芸品種。
「桃色ヤマツツジ」、他にもヤマツツジの種類と大株の多さには驚く。




この辺りからキリシマ系のつつじが増えてくる。この古木は「八重霧島」、たくさんの枝に花をつけている。
鮮やかな紅紫色で光沢がある「日の出霧島」、一重咲きの小輪花を沢山付けて見事だ。
休憩所を過ぎると、庭園仕立てのつつじが彩り豊かなグラデーションを見せている。

フリルした花びらが交互に重なる「二重美人」、これもヤマツツジ系。
紫色の無地花になった「関寺紫」。リュウキュウツツジ系。
オオヤマツツジ系と思われる。品種名は不明。
白色の二重咲きで、降り積もる雪のような「暮れ雪」、クルメツツジ系。
花山日本庭園池の周囲にあるつつじの群生が、美しく水面に映える。
まつり期間中、渡し舟が運行される城沼(じょうぬま)に沿って散策路を行く。
大芝生広場に出ると、新公園に繋がる。新緑とつつじの色鮮やかなコントラストがすばらしい。つつじが岡ふれあいセンターで折り返し、新公園を散策する。
鮮紅色で一重咲き小輪花を付ける「筑紫紅」、最近できたクルメツツジ系の新品種らしい。
やや見頃が過ぎた「本霧島」、キリシマツツジの代表的な品種。
変わったつつじを見つけた。花弁がバラのように咲く「千重大紫」。
2時間ほど公園内を自由散策した後、再び正面入口に戻ってきた。団体客も増えだし、混雑してきたので帰宅の途に就く。由緒ある古木つつじをはじめ、多種多様な園芸種までが一同に咲きそろう公園としては、国内最大級の規模だろう。

Top