Barcelona
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スペイン滞在3日目からイベリア半島の世界遺産巡るツアーが始まる。全走行距離2000kmはハードなスケジュールではあるが、個人旅行では回りきれない主要スポットを隈なく案内してもらえるのがうれしい。高速道路が整備されているので移動はさほど苦にならない。これから貸切ツアーバスは南下を続けバレンシアへと向かう。車窓には一面のオレンジ畑がどこまでも広がっている。
高速道路を黄金海岸と呼ばれるバレンシア湾に沿って360km走りバレンシアに到着。オレンジと陶器の町バレンシアはマドリッド、バルセロナに次ぐスペイン第3の都市。中心街に近づくにつれてミゲレテの塔が見えてくる。
ロス・サントス・フアネス教会。隣接する中央市場を昼食前に見学する。スペインの食事は日本より2時間位遅く始まり、お昼寝(Siesta)もある。13時を過ぎたころからシャッターが下り、閉店してしまうので先を急ぐ。スペイン観光でお昼寝時間に入ってしまうと、多くの施設や店が3時間は営業停止状態になるので要注意だ。

ヨーロッパで最大規模を誇るといわれる中央市場(Marcado Central)。古くから地中海沿岸地域特有の温暖な気候と肥沃な土壌を生かした農業が盛んで、米やオレンジの一大生産地らしく豊富な農作物や肉、魚も店頭に並ぶ。

パエリア料理の専門店「Pascasia」。気温が29℃まで上がったが蒸し暑さはなく、空腹と喉の渇きが気になる。前菜のサラダは超大盛りで食べきれない、残しても失礼に当たらないとか。ビールとワインがテーブルに付いるが、店員と会話が盛り上がり飲み放題OKになってしまった。なんという気前のよさだ。そのうち特大の鉄鍋にパエリアが出され、銘々に取り分けられる。本場の大胆な盛り付けも味のうちらしい。サフランで炊き上げた熱々のご飯に海老やムール貝の自然な味が出ている。パエリア発祥の地ならではの豪快な料理を楽しむ。



昼食後,、世界遺産ラ・ロンハ(La Lonja)を見学。15世紀末に交易取引所として建設されたゴシック様式の建物。


ナポレオンが攻撃したときの砲弾の痕跡が残る城壁。古代ローマ時代から続く、大陸の侵略の歴史がそこにあった。

旧市街を歩きレイナ広場に向かう。前方に街のシンボル「ミゲレテの塔」が見える。
レイナ広場(Plaza de la Reina)に到着。この広場では毎年3月にバレンシア火祭りが行われることで有名。スペインの三大祭りの一つで世界中から観光客が集まり盛大に行われる。現地のTVニュースでも映像が放送されていた。

レイナ広場にあるカテドラル。3つある入り口は建築様式がそれぞれ異なり、正面はバロック様式、南側はロマネスク様式、北側はゴシック様式になっている。

旧市街の中心地レイナ広場。

   広場はカフェが多く集まる。

コーヒーブレイクはカフェ・ソロ(エスプレッソ)。カウンタ席とテーブル席では料金が違う。スペインでは公衆トイレがないのでレストランや気軽に入れるBar(バルはイタリア読み、スペインではバールという)を利用する。Barは万能な軽食喫茶といったところで、ツーリストにはなくてはならない便利処である。トイレを利用する場合、コーヒー一杯だけでも注文するのがマナー。

バレンシア観光後、高速道路を180km走り宿泊地アリカンテ(Alicante)に夕刻到着。この時期は20時を過ぎても外は明るく、食事前に海岸を散策。アリカンテは地中海に面したリゾート地になっているがシーズン到来はこれからのようだ。

朝7時になっても日の出はまだ遠い、周囲のリゾートマンションもひっそりと眠ったままだ。