Dolomiti SuperSki Day0: Venezia
2月7日(金)
成田11:25発チューリッヒ行きスイスインターナショナル・エアラインLX161で出航。飛行時間は約12時間余り。ツアー会社は昨年に続きフェロースキーを利用し、コルチナダンペッツォを宿泊起点に6日間、ドロミテ・スーパースキーエリアを滑走する。今回は経由地ヴェネツィアで前泊し自由観光を楽しむ。

*この時点で新型コロナウィルスの感染者がミラノで初めて2名出たとあるが、感染拡大の危機感はまったくなかった。
チューリッヒ18:50発ベニス行きに乗り継ぎ、20:00ベニスに到着。メストレ地区の、PLAZA VENICE MESTRE★★★★に宿泊する。
2月8日(土)
宿泊ホテル前のメストレ駅で乗車切符を自販機で購入。操作が複雑でやっと出てきた切符は航空券大に印刷されていたのにはびっくり。改札はなく、専用のスタンプ機を通して乗車する。スタンプを忘れると不正乗車とみなされ莫大な罰則金を払うらしい。ローカル線で二駅目の終点、サンタ・ルチア駅(SANTA LUCIA)まで所要時間は約15分。ヴェネツィア本島まで海上の長い橋を渡る。

高速鉄道ITALOも発着するターミナル駅に到着。
サンタ・ルチア駅前にヴァポレット(Vaporetto、水上バス)の発着場があるフェッローヴィア(FERROVIA)がある。有効期限75分の1回券8€を購入して乗船する。ヴェネツィアでは車の乗り入れができないため、移動手段として頻繁に発着するヴァポレットが便利だ。
S字に蛇行する大運河(CANAL GRANDE)を行くと「白い巨象」と呼ばれるアーチ状の石橋を通過する、リアルト橋(Ponte di Rialto)だ。帰りは徒歩でこの橋を渡る。
大運河はゴンドラも行き交う大動脈。建物の間を網の目のように張り巡らした小さな水路は大運河とつながっている。世界中でここだけの水上都市(干潟に無数の木の杭を打ち込んでできた人工島)の景観を見渡しながらヴァポレットは行く。
さらに大運河を進むと木製のアカデミア橋(Ponte dell Accademia)を通過する。
大運河が大きく開けてくると、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会(Basilica di Santa Maria Della Salute)が右手に迫る。
前方にはサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の教会が見える。
乗船時間約30分で目的地サン・マルコ・ヴァッラレッソ(S.Marco Vallaresso)の船着場に到着する。ここからは徒歩でサン・マルコ寺院へ向かう。
ヴェネツィアのカーニバルが今日から始まった。沿道には仮面や土産物を売る店が並ぶ。
徒歩5分ほどでドゥカーレ宮(Palazzo Ducale)前の小広場に着く。かつて共和国時代には海からの玄関口として賑わいをみせたところだ。二本の円柱上部に左が守護聖人、右が有翼の獅子像が置かれている。
高さ96mの大鐘楼(Campaniele)が見える。もとは見張り台と灯台の役目を担っていたが、今はエレベータが取り付けられた見晴台として人気のビュースポットになっている。
ドゥカーレ宮は9世紀に建造され、14世紀にはゴシック様式の建物に改築されれ、16世紀にはヴェネツィア派の画家たちが壁画や天井画を描き、豪華な装飾が施されている。(時間の都合で見学せず)
奥右手に見えるサン・マルコ寺院(Basilica di San Marco)。ヴェネツィア商人によって建てられた教会で、内部はきらびやかな装飾が施されている。
最初に15分ほど順番待ちして大鐘楼に登ってみる。階段は閉鎖されているので、エレベータで最上階に上ると360°の展望が開け、ヴェネツィア本島全体を隈なく眺望できる。
↑ムラーノ島方向 ↑メストレ方向(本島に架かる橋が見える)
←サン・マルコ広場(Piazza San marco)
海運王国の富と栄華を物語る世界一美しい広場。かつてナポレオンが侵入したとき、幾何学模様の敷石を見て絶賛したという。
大運河とサン・マルコ運河が一つに交わる。サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会を望む。
↑海運王国の玄関口はゴンドラ乗場 ↑大鐘楼屋上の鐘
↑サン・マルコ寺院の屋根 ↑アドリア海に注ぐ大運河
大鐘楼の眺望を楽しんだ後、サン・マルコ寺院の内部を拝観する。きらびやかな内部は撮影禁止、屋上のバルコニーに出てみる。右に時計塔が見え二体のブロンズ像が鐘を鳴らす。正面は観光客で賑わいだしたサン・マルコ広場、左に海からの玄関口となる円柱が立つ。
サン・マルコ寺院の観光を終えて迷路のような市街へと入る。狭い路地にはムラーノ島で作られるヴェネツィアグラスを売る店が立ち並ぶ。ウインドウショッピングだけでも十分楽しめる通りを右往左往しながらお目当てのレストラン(Osteria n.1)にたどり着く。
本場のイカスミスパゲッティ(Spaghetti al nero di sepia)は味もヴォリュームも満点。料金もリーズナブルで言うことなし。
昼食後、市街の散策は続く。見事すぎるヴェネツィアグラスは値段も高価で手が出ない。仕方なく写真で我慢する。
こんな水路にも交通手段にゴンドラが入り込む。まさに水の都の風情を歩きながらたっぷり楽しめる。
迷路のような街角を散策しながらリアルト橋にたどり着く。ここにもゴンドラ乗場がある。乗りたい気分を抑えて橋を渡る。橋の両側にも土産物屋が店を構えている。カーニバル本番となると仮面をかぶった観光客でごった返すところだ。
悠々と流れる大運河も近年地盤沈下と温暖化で水位が上昇している。サン・マルコ広場が高潮で水没していることもあるようだが、快晴に恵まれ心配無用となる。
迷路をさ迷いながら見つけた仮面工房に入ってみる。伝統技法で一つ一つ手作りしている。値段は土産物屋のプラスチック製にくらべ3倍近く高いが記念に二つ購入する。店内の写真撮影もこころよくOKしてくれた。
入り組んだ市街はマップなど当てにならない。所々の壁に目印となる標識が出ている。
ALLA FERROVIAの示す矢印の方向に進むとサンタ・ルチア駅に戻ることができる。

少し迷い子になる不安を抱えながらも、自由散策ならではのヴェネツィアを象徴する光景の出会いを大いに楽しむ。
思ったほど心配しなくても四方を運河に囲まれたヴェネツィアは迷い道から抜け出せる。迷路を楽しむのがヴェネツィアの歩き方だと思う。
巨大迷路を楽しんでいるうちにサンタ・ルチア駅前のフェッローヴィアが対岸に見えてくる。最後は大運河に架かるスカルツィ橋(Ponte degli Scalzi)を渡ってゴール。
フェッローヴィアの船着場で小休憩した後、サンタ・ルチア駅から19番線のローカル電車に乗り無事メストレに戻る。
16:30 ホテルロビー集合して専用車でコルチナダンペッツォに向かう。所要時間約2時間で到着し宿泊ホテルにチェックインを済ませ、明日からのスキーツアーに備える。

Top