ZERMATT Day2: Cervinia
2月25日(月) ツェルマット2日目、快晴

6:40 ツェルマットの夜明けは日本より遅い。天候が安定しているので、予定通りイタリア国境越えてCervinia(チェルビニア)までスキー遠足ができそうだ。パスポートと海外旅行保険証は必ず持参するようにアドバイスがある。
7:00 朝食はビュッフェスタイルで自由にとることができるが、★★★★ホテルではジーンズやTシャツスタイルは自粛するようにツアー会社から注意がある。厳格ではないが服装については少し気を遣う。夕食と違って朝メニューは毎日ほぼ同じだが、コンソメとパンはお気に入り。
7:40 朝食後、部屋に戻るとマッターホルンのモルゲンロートはすでに終わってしまっている。ちょうど朝食時間と重なるためベストショットは難しそうだ。
8:30 ホテルの最寄りのバス停に集合(時間を間違えて15分遅刻)する。ツェルマットはガソリン車が禁止されているため、特殊車両を除き電気自動車しか走れない。待っていると無料の巡回バスが回ってきて乗車する。ロープウェイや登山鉄道の乗り場に行くのに利用すると便利。スキー靴で街中を歩くのは限度がある。
ロープウェイ駅Winkelmatten(ヴィンケルマッテン)からMatterhorn Glacier Paradise(マッターホルン グレーシャー パラダイス) 3883mを目指す。ツェルマット1620mからは2000mを越える標高差を登る。前日足慣らしで、テオドールパス近くまで登っているので、高山病の心配はない。
途中駅を3つ経由しながらトロケナーシュテークに到着する。ここで昨年秋に完成した3Sゴンドラに乗り換える。

イタリアの名門フェラリーがデザインした最新式の高速ゴンドラだ。乗車全員が着席でき、シートの座り心地も最高。
3Sゴンドラは右手にテオドール氷河を望みながら一気に高度を上げる。やがて眼下のクレバス地帯を通り過ぎ、見上げるとクラインマッターホルン山頂駅が見えてくる。
左は旧ゴンドラ(運行停止中)山頂駅、右は新設の3Sゴンドラ山頂駅。輸送力がアップされて待ち時間が大幅に短縮された。
10:00 クラインマッターホルン3883mに到着。長いトンネルを歩き、マッターホルン グレーシャー パラダイスに出る。その名の通り、ここは一面氷河地帯になっている。
滑り出しは緩やかな傾斜が続く。高山病予防のため急激な行動は控え、徐々に体を慣らして行く。
マッターホルンの南壁。見る方向で名峰の姿が様々に変化する。絶好の天気に恵まれ、ヨーロッパアルプスの名峰が360度のパノラマになる。

ヨーロッパアルプス最高峰
モンブラン4810m

イタリア国内最高峰
グラン・パラディーゾ4061m
クラインマッターホルンの山頂から高度約400mほど滑り降りた、Plateau Rosa(プラト―ローザ)3480m付近。左ルートはテオドール氷河を滑りトロケナーシュテークへ、右ルートはイタリア・チェルビニアに分岐する。
テオドール氷河から登ってくるTバーリフトのロープ塔。この一帯は氷河エリアで、すべてTバーリフトになっている。
イタリア国境を越えて広大なベンティーナコース(7番)に入る。イタリアではマッターホルンの南壁を望み、呼び名もMonte Cervino(モンテ・チェルビーノ)に変わる。見慣れたマッターホルンとは山容も一変する。
途中、明日予定しているValtournenche(ヴァルトルナンシュ)への分岐を右に進路をとる。
モンテ・チェルビーノを見上げる地点まで、ロングコースを滑り降りてきた。
眼下の谷間にCervinia(チェルビニア)の街が見えてくる。イタリア側は南斜面となるので、晴れれば春のようなポカポカ陽気になる。
11:15 チェルビニア2050mに到着する。滑走距離12kmのアルペンコースは素晴らしい眺望とスキーの醍醐味が魅力だが、アルプス特有の天候急変には要注意だ。ロープウェイが止まるとツェルマットにスキーで戻るとができなくなる。
そそり立つモンテ・チェルビーノの迫力に圧倒される山岳地帯の谷間にチェルビニアの街がある。
スキーブーツにソールプロテクターを付けて、チェルビニアの街歩きを楽しんだ後、お待ちかねのイタリアンレストランに行く。
イタリアンレストラン(da Mario)ではテラスランチを楽しむ。ただ日差しが強いのでサングラスは欠かせない。出てきたパスタ料理は日本人向けにボリュームが調整されているので美味しく完食できる。
最高に気分のいいランチの後は、街中を散策しながらゲレンデのロープウェイ駅まで戻る。
チェルビニアからはロープウェイを3本乗り継ぎ、プラトーローザを目指し、標高差1430mを登り返す。

15:10 イタリアとスイスの国境標識がある、プラトーローザに戻る。

展望台からイタリア側のアルプスを眺望する。一日雲一つない晴天に恵まれた。
ロープウェイ駅からテオドール氷河地帯を滑り、Furgg(フルグ)2432mまでロング滑走に入る。滑り出し早々にイタリア側に戻る分岐があり、慎重にスイス側にコースをとる。
フルグからフーリ間は雪面状態が悪く、フルグからロープウェイに乗りツェルマットに下山する。標高を意識してだいぶ厚着をしてしまい、汗沢山のスキーを終える。まずはホテルに帰り汗を洗い流すことにする。
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