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7月24日(木)
大山登山を終え、大山寺参道沿いの豪円湯院に立ち寄り、汗流しをした後、境港まで約1時間ほど移動する。宿泊は境港駅前の「御宿 野乃境港」、水木しげるロード散策に便利なロケーションになっている。チェックインし一休みしたら、夕食前に駅前から鬼太郎探索を開始する。 |
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JR境港駅も鬼太郎駅に改名して、街おこしのパワーがものすごい。停車している鬼太郎列車にも地元の熱意が伝わる。 |
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駅の大型ディスプレイにも鬼太郎たちのキャラクターがデザインされている。 |
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駅前には鬼太郎ポストが登場する。どこを見ても鬼太郎一色の街並みがおもしろい。 |
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水木しげる先生執筆中の像には主力メンバーが一緒に机を囲み、何やら構想中。 |
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駅前公園では世界妖怪会議を開催中。”ばかもの~っ、けんかはよせ”と叫んでいる。 |
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水木しげるロードでは、あちらこちらに鬼太郎ゆかりのキャラクターが登場する。カランコロンの下駄までオブジェになっている。 |
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鬼太郎はうす? なんの店かよくわからないところが妖怪らしい。 |
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ロードの向こう側は妖怪ショップゲゲゲ、鬼太郎グッズを専門に売る店もある。足元を見ればマンホールの蓋に鬼太郎が出没する。 |
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夕食の時間が近づき、ロードの1/3ほどで引き返す。妖怪神社を過ぎ、妖怪広場には河の泉がある。猛暑の夕暮れに、癒しの場所となっている。
ホテルの夕食はビュッフェスタイル、地元の新鮮な食材を使ったメニューが豊富で、疲労回復のエネルギーを補充する。 |
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7月25日(金)
快晴の朝、昨日登った大山を望む。今日も猛暑の一日がスタートする。眼下に見えるのは境水道、対岸は島根県になる。
朝食後、8時15分にチェックアウトして、足立美術館に向かう。 |
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9時30分、足立美術館に到着する。猛暑の影響か入場客はまばら、ゆっくり見学できそうだ。 |
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創設者の足立全康像が庭園入口に立つ。2003年から連続22年、世界が認めた日本一の庭園になっている。最初にコース案内に従い、魯山人館を見学する。数々の陶芸作品が展示されているが、館内は撮影禁止になっている。
魯山人館を出ると、庭園の入口付近は白砂を敷きしめた苔庭になっていて、中央に枯山水庭を配している。 |
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枯山水庭を正面に見る喫茶室「翠」の窓際に席をとり、コーヒーブレイクにする。オーダーしたアイスクリームは枯山水庭をイメージしている。
この喫茶室は、ゆっくり名園を鑑賞できるベストポジションなので、時間があれば是非とも席を取りたいところである。 |
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休憩後、窓枠がそのまま額縁になる、自然の絵画を写真に収める。美しい庭園をより美しく見せる、遊びごころが素晴らしい「生の額絵」だ。 |
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伝統的な池庭には、喫茶室「大観」が隣接している。 |
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床の間の壁をくり抜いて、庭園をあたかも一幅の山水画のように見せている。足立美術館の名物のひとつ「生の掛軸」を鑑賞する。 |
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枯山水庭から進んだ先に、白砂青松庭がある。横山大観の名作「白砂青松」をイメージして造られた庭園になっている。
この後、本館2Fに上がり横山大観特別展示室を見学し、喫茶室「大観」に戻り昼食をとる。
昼食後、地下通路を渡り新館展示室を見学後、足立美術館を後にする。滞在時間が4時間に及び、予定時間オーバーとなるが、時間に縛られないところが個人ツアーのいいところ。 |
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14時15分、国宝「松江城」に到着する。現存する12天守で、平面規模で2番目、高さでは3番目の規模を誇る。駐車場のある大手前広場から入場する。 |
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大手門跡から石段の本坂を登り、三ノ門跡に出る。途中にクスノキの巨木を見る。 |
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二ノ門跡、一ノ門跡を過ぎて、天守のある本丸にたどり着く。2012年に発見された祈祷札が決めてとなり、築城が1611年であることが確定し、2015年に国宝になる。現存する天守で国宝は5天守(姫路城・松本城・犬山城・彦根城・松江城)になる。 |
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天守の外観は4重、内部構造は5階と地下1階の構造になっている。入口に附櫓があり、防御を固めている。地下には井戸を備えている。 |
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二階分ごとに各階を通し柱が相互均等に配置されている。また上層の荷重を下層の柱が直接受けず、梁を通して横方向に逃がしている工法を用いている。 |
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最上階の望楼は壁のない360度の展望が広がる。松江市街の先に宍道湖を望む。 |
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天守内は、僅かに扇風機があるだけで、猛暑の蒸し暑さはたまらない。見学後、堀川めぐりの遊覧船はパスして、宿泊地の出雲を目指すことにする。 |
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7月26日(土)
JR出雲市駅前の宿泊ホテル(出雲グリーンホテルモーリス)を7時50分に出発し、20分ほどで出雲大社に到着する。今日も快晴、朝からどんどん気温が上がる。 |
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勢溜の大鳥居から、下るように神門通りがまっすぐに延びる。通りの両側には、グルメや土産物の店が軒を連ねている。 |
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大鳥居から祓橋を渡って下ると松の参道に続く。中央は歩行禁止で両側にある参道が一般通路になっている。 |
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左の脇道にそれると、日本酒発祥の地のモニュメントや縁結びの碑があり覗いてみる。参道にはウサギの石造がたびたび登場するのは、神話の「因幡の白兎」にあやかったものらしい。
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銅鳥居をくぐり、境内に入って拝殿へと進む。出雲大社は国つくりの神、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祭神にし、全国の神々が神無月(出雲は神在月)に、出雲に集まることで知られている。 |
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出雲大社の拝礼の仕方は独特で、二礼四拍手一礼であることを、事前学習しておいた。入口が正面でなく、右端にあるのが特徴になっている。 |
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拝殿の奥へ進み、日本最古の神社建築様式である「大社造」の荘厳な本殿が見えてくる。現在の建物は1744年に建立されたもので、国宝に指定されている。 |
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本殿の正面に八足門(やつあしもん)があり、さらにその奥に楼門があって、高床式の本殿が構えている。 |
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八足門は境内の中でも花鳥風月などの豊かな彫刻で装飾されている。
↓八足門から見た楼門だが、建物全体の容姿は見えない。 |
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八足門の石段前にあるマークは、古代の空中神殿の存在を証明する、巨大柱が発掘された跡を示している。三本の大木を鉄輪で一本に束ねた高さ48mの本殿があったとされている。現在発掘された柱は、古代出雲歴史博物館に保管されている。 |
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八足門の両側には廻廊が続き、東側には途中に2階建ての観祭楼が付く。見学は東側から反時計回り巡る。 |
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十九社は東西2棟に相対してある社で、旧暦10月の神在祭の期間に、全国の神々が集まり宿泊するところになっている。 |
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本殿の外周は瑞垣(みずがき)と呼ばれる垣根で囲われいるため、大小の社はおおかた檜皮葺の屋根の部分しか見えない。 |
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北側に廻ると高床式の本殿全体が唯一望むことができる。特に写真撮影禁止の規制もなく、オープンになっている。本殿の正面は南向きで、御神座は西向きになっている。神在月に西の稲佐の浜からやってくる、神々を迎える配置になっているらしい。 |
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屋根の上に交差した千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)と呼ばれる丸太が載った、独特の装飾がある。 |
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出雲大社の境内に隣接して神楽殿がある。ここには大注連縄(しめなわ)が飾られている。長さ13m、重さは5tを越える巨大なものには驚く。 |
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境内を一回りし、出雲大社正面の入口付近に戻る。 |

大国主大神 |
縁結びの神でもある出雲大社には「ムスビの御神像」も祀られている。様々な願い事を叶えてくれるありがたい神様だ。参拝が終わり、松の参道を引き返す。
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| 出雲大社から西に1kmほどのところにある、稲佐の浜に立ち寄る。神話の舞台になった海岸で、神在月には八百万の神々を迎える場所になっている。 |
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海岸から遠く三瓶山(さんべさん)を望むことができる。国引き神話で大山(だいせん)と三瓶山が綱引きをやって、島根半島ができたとなっている。 |
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島根半島の最先端まで車で20分ほど、出雲日御碕灯台(ひのみさき)にたどり着く。石造りの灯台では、日本一の高さ(43.6m)を誇り、国の重要文化財に指定されている。参観寄付金300円を払い、鉄骨の螺旋階段をグルグル登りきると絶景が待っている。 |
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断崖にそびえる白亜の灯台(1903年設置で今なお現役))は、紺碧の海に映える。 |
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灯台見物で大汗をかいた後、近くのカフェでかき氷を注文し、体熱を冷やす。
休憩後11時50分に出発し、くにびき海岸道路を経由して、次の目的地である温泉津温泉(ゆのつ)を目指す。途中、道の駅「キララ多伎」で軽食を済ませる。 |
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日本海に沿って山陰本線が延びている。驚くことに本線なのに単線である。温泉津駅に1両列車が停車している。なんとも言えない、のどかな光景だろうか。 |
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14時、温泉津温泉に到着する。高速道も利用できるが、一般道でも渋滞はなく所要時間にさほど変わりない。
温泉津は石見銀山の一角にあり、港は銀の積み出し港として賑わいがあったという。 |
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石見銀山の歴史と暮らしが息づくレトロな温泉街は、江戸時代からの建物が立ち並び、町並み保存地区に指定されている。 |
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温泉津温泉を代表する薬師湯の建物は、レトロモダンな洋館造りなっている。そして、その温泉成分はモンスター級の最高評価を得ている。 |
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宿泊は薬師湯本館前の別館を予約している。チェックインしてから本館の一角にある、震湯カフェ内蔵丞に入り、大正ロマンの雰囲気に浸ってみる。
振湯(しんゆ)とは、昔から湧き出ていた温泉が、1872年の浜田地震で湯柱を上げたところから呼ばれている。 |
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ちょっと熱め温泉は、高濃度の成分が流れ出し、オブジェのように固まって迫力がすごい。
↓特別室も独占して使用できる。テーブルにはウェルカムフルーツもある。 |
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夕食を予約してあるレストランまで、町並みを散策しながら出かける。 |
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理髪店やラーメン屋もタイムスリップしたような超レトロな雰囲気が漂う。一瞬、営業しているのか疑ってみる。 |
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港にある観光案内ゆう・ゆう館からちょっと歩いた先に、湊の食堂KAN(17時30分予約)がある。地魚の海鮮料理が美味しい食堂で、どんちっちアジのたたき丼定食とアオリイカの漬け丼定食を注文する。自家製ジンジャエールのハイボールもいける。 |
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本日の一番の目当ては、龍御前神社(たつのごぜん)で行われる、石見神楽だ。年に数回しかない奉納神楽の日で無料で見ることができる。開演前の18時30分から入場できるので、この時間に合わせて夕食を済ませる。座席は早いもの順で最前列の畳席を確保した。 |
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19時、いよいよ開演。6演目で3時間が予定されている。演目はすべて出雲の国の神話を題材にしている。 |
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演目1:塩祓
二人の巫女さんの舞が会場を清める。 |
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演目2:鹿島 |
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演目3:塵輪 |
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演目4:恵比須 |
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演目5:鍾馗 |
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演目6:大蛇(おろち)
最終演目の定番「オロチ退治」、4匹の大蛇とスサノオノミコトの格闘シーンで盛り上がる。 |
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樽酒飲んで気持ちよく寝込んだ大蛇の隙に、スサノオノミコトが登場する。 |
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観客席に投げ込まれた大蛇の首に仰天!
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クーラーもなく暑く狭い会場で、絢爛豪華な衣装を身に着け、休憩を入れずに演じる出演者の熱量がものすごい。 |
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真夏の夜に、3時間を越える大熱演が終わり、神楽の余韻が残る神社を後にして、22時半過ぎ宿に戻る。 |
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7月27日(日)
8時20分、簡単な朝食を済ませて宿を出発する。30分ほどで石見銀山世界遺産センターに到着し、坑道跡ツアーガイド(1人4500円)の受付を済ませる。かつては世界有数の銀を産出していた坑道跡(間歩)が一般に限定公開されている。 |
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9時45分、専用バスで移動する。行き先は、約1000ある間歩(まぶ)の中でも最大級を誇る大久保間歩。バスを降りてから約1500mの山道を登る。途中に金生坑(きんせいこう)がある。江戸時代に掘られた坑道は大久保間歩の下にあり、水抜きのため掘られたが、明治には鉱石を運ぶトロッコ道として使われている。 |
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大久保間歩入口に着く。ここで長靴とヘッドライト付きヘルメットの貸出を受ける。 |
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坑道は年間を通して10℃位、中から冷気が吹き出ているのを感じる。真夏でも長袖、長ズボンの着用が求められる。山道にはマムシもいるらしい。 |
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大久保間歩は江戸時代から明治時代にかけて開発され、銀山でも群を抜く規模を誇っている。江戸時代の手彫りの跡や、明治時代に火薬を使って掘り広げられた跡が残る。 |
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この辺りは5mを越える高天井になっている。ガイドの説明にも力がこもる。 |
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全長約900mの坑道の半分過ぎ辺りが、見学可能地点となっている。高さ20m、横幅15m、奥行30mもある福石場と呼ばれ、高品質の銀が採掘された心臓部となっている。 |
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約40分の坑道内ツアーが終わり、往路に引き返して、11時半に世界遺産センターに戻り解散となる。 |
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12時、石見銀山公園に移動する。石見銀山地区の町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。タイミングよく公園駐車場(駐車可能台数が少なく、路線バス利用が推奨されている)に駐車でき、町並みを探索する。 |
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厳しい暑さの中、観光客はあまり見かけない。町並み区間は約800mあり、徒歩で往復する。 |
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町並み保存の環境影響を考慮した自動販売機は、特別のカモフラージュが施されている。 |
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昔の看板は松田家となっているが、今は群言堂というカフェで商い中。クラシックな喫茶店となって趣がある。 |
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武家・町屋ゾーンには、江戸情緒あふれる町並みが随所に残る。 |
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民家の軒先に、当時をしのばせる屋根瓦が置かれている。酒屋や工芸などの商店も外観を残したまま営業中。 |
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代官所地役人の家は、町屋とは格式が違う門構えになっている。 |
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明治時代の大森地区裁判所跡を、町並み交流センターとして活用している。 |
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クラシックな造りにした郵便局もある。石見銀山では地域住民の暮らしが現在でも引き継がれている。 |
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町並みで最大の屋敷「熊谷家住宅」は重要文化財になっている。 |
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理容遺産認定第1号となった理容館、一見普通の民家のようだが、中を覗くと古い理容設備が残されている。
民家のような山陰合同銀行はセキュリティ対策は大丈夫か心配になる。 |
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12時45分、町並みの散策を終え、出発点の石見銀山公園観光案内所に戻る。
次は最後の観光予定地である、たたら製鉄を目指し出発する。これからのルートは三瓶山の裾野を巻く山道で、カーナビ頼みで行くことになる。 |
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15時30分、山中でカーナビが受信不良になったり、目的地設定にミスがあり、散々道迷いして「菅谷たたら山内」にやっと到着した。
宝暦元年(1751年)から大正12年(1923年)まで操業してた、国内で唯一現存する「たたら」で、国指定重要有形民俗文化財になっている。 |
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桂の御神木は、たたら場のあるところに必ず植えられている。雪解けのころ製鉄の炉のように、真っ赤に染まるらしい。
大銅場と呼ばれる、分銅を水車の力で持ち上げ、けら(鉄の塊)を粉砕していた作業場がある。 |
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高殿は、たたらの中心をなす土炉の覆屋で、四方の土間に、炭や砂鉄の置き場が配置されている。ここは、アニメ「もののけ姫」のモデルになったことでも知られている。
足踏みで土炉に送風する「ふいご」の様子がイラストで説明されている。 |
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短い見学時間であったが、宿泊地の海潮温泉までもう一走りする。 |
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17時、島根県唯一の秘湯を守る会の温泉宿「海潮荘」にチェックインする。山間のいで湯は弱塩泉で、大きな岩で造られた露天風呂がすばらしい。炉端の食卓には、日本海の鮮魚料理がメインに出てくる。 |

鳥取道の車窓から、さらば大山 |
7月28日(月)
朝食後9時に出発、一路自宅へと愛車を走らす。復路は米子JCTから鳥取道に入る。一部未開通区間があるが、中国道まで無料区間があり、走行距離が多少長くなるが、高速料金が2500円ほど安くなる。中国道から先は往路をたどり、宝塚北SAと岡崎SA、足柄SAで休憩して、海老名JCTから圏央道を経由し、22時10分無事帰宅する。
出雲国巡りの旅(大山登山を含む5泊6日)は総費用約25万円/2人、総走行距離2116kmでした。
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