1月15日羽田空港を発ち、那覇を経由して石垣空港に夕刻到着。例年だと1月は降雨量が少なく平均気温が18度となっているが、日本列島全体を覆った強力な寒気は最南端の石垣島まで勢力を張っていた。今年は正月から雨曇りの天気が続き肌寒い。翌朝、八重山離島めぐりのハブ港である石垣港に出掛けたが、小雨交じりの天気は今日も期待外れなのか・・・ | |
石垣港離島ターミナルの屋外通路天井は八重山の自然をテーマにしたイラストが描かれている。時折雲の切れ間から射した陽光を通して鮮やかに浮かび上がる。 | |
↑波照間(はてるま)定期船受付窓口 |
日本最南端の波照間島に高速定期船が今年1月から運行しているが、沖合は白波が立ち今日も運休している。 |
9:25 西表島行高速艇が出航。 沖合の白波をものともせず高速で突き進む。船内の窓は波しぶきを猛烈に被って海上の景色が見えなくなる程だが意外と船内の揺れは感じない。亜熱帯性雨林の気候帯のせいか、雨交じりの天気でも時折晴れ間が覗く。 |
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10:10 西表島大原港に到着。 ここから仲間川遊覧観光船乗り場に移動し、マングローブのジャングルクルーズに向かう。気温が思ったより上がらず防寒対策で乗船し出航する。船内は寒さ除けに透明シートが覆われたままで、カメラ撮影には適していない。 |
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観光船はいったん港を出てから仲間橋をくぐり上流に進む。雨が上がり観光船が低速運航になると透明シートの巻き上げがOKになった。このあたりの汽水域は潮の満ち干で塩分濃度が変わり、現在6種類のヒルギが流域に生育している。マングローブという木はなく、ヒルギ類の総称を言うらしい。(ガイドの説明) | |
ガイドの案内で上流へ上ること約30分。このあたりの水深は20cmぐらいしかなく、沿岸では干潟になっているところが随所に現れる。先を進む観光船が桟橋に接岸している。ここで上陸し、樹齢400年のサキシマスオウを見学する。熱帯の木は年輪がないので成長度合いから推定するらしいが、帯状に広がった板根の高さは3mを超えている。。 | |
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11:10 仲間川河口に折り返す。 このあたりは国の天然記念物ヤエヤマヤシの群落地にもなっている。 |
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オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなど中流から下流にかけてマングローブの群生地が続き、仲間川天然保護区域として、こちらも国の天然記念物に指定されている。 | |
タコノキの密生地を通過する。よく見るとパイナップルのような緑の実が枝先に付いているのがわかる。 | |
仲間川は勾配が緩やかで、蛇行しながら流れている。干潟になる泥質は酸素不足になるため、呼吸根が地表に顔を出している。河口に近づき仲間橋が見えてきたら、もうすぐジャングルクルーズの終着となる。 | |
11:40 再び大原港に上陸。 ここからは西表島をバスで移動する。港を出てすぐ信号のある交差点で一時停止する。島に2つある信号の1つで、なんと日本最南端の信号機だ。島には小学校しかなく、中学になると子供たちは石垣島に通学することになる。そのときカルチャーショックにならないように設置されたとか。離島では信号を付けるほどの交通量はまったくない。 |
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13:20 由布島入口の浜辺に到着。 道路は西表山猫の横断用隧道が随所に掘られているが毎年交通事故が絶えないようだ。昼食の後、由布島を観光する。ここからはバスを降り、名物の水牛車で浅瀬の海岸を渡る。 |
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水牛には手綱がなくガイドの「進め」一言でゆったりと歩き出す。すべて牛まかせで離島の由布島に渡る。客が暇をもて遊ばないように、すかさず三線を取出し自慢のユンタを聞かせてくれる。のんびり時の流れに身を任せ、至極の旅をしばし楽しむ。 | |
水牛の名は「裕次郎」、20歳。人間の年齢に換算すると還暦になる。3歳から調教が始まり、今一番働き盛りだそうだ。 | |
由布島は南海のパラダイスガーデンだ。サンゴ礁でできた周囲2kmの小さな島は亜熱帯動植物の楽園になっている。 | |
トックリヤシの実 |
タコノキの実 |