伯耆大山(ほうきだいせん) 1705m
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7月23日(水)
午前2時半に自宅を出発する。ルートは霧島登山と同じく東名から名神を経て、今回は中国道に入り、米子道の溝口ICを降りる。到着したのは大山寺の参道沿いにある宿坊「みせん荘」、ほぼ13時間のドライブを無事終える。高速代は深夜料金で10,740円、走行距離は概ね800km(一般道含む)となる。
チェックイン後、夕食までの時間を利用して大山寺を参詣する。日本一長い自然石の石畳参道を10分ほど歩いて大山寺の入口にたどり着く。参道の石畳を左に折れ、石の鳥居をくぐれば大神山神社奥宮へと延びている。
開山1300年の大山寺は山岳信仰の修験の山として知られている。正面の石段を上り、山門(仁王門)を通って、本堂まで石段が続く。
大山寺本堂は幾度の火災で焼失し、現在の建物は昭和26年に再建されたもの。境内でひと際目を引くのは、奉納された青銅製の大きな「なで牛」。鼻の上をなでると何か願い事が叶うらしい。
7月24日(木)
早朝の大山に朝日が射す。今日も猛暑日の予報が出ているが、大山寺の海抜は800m近くあり、幾分さわやかな気分で朝を迎える。
5:15
注文しておいた弁当を受け取り、宿を出発する。正面に中国地方の最高峰「大山」が迫る。宿の主人のアドバイスを受け、上りコースは夏山登山道を、下りコースに行者登山道を選択する。歩き出してまもなく南光河原駐車場を過ぎると、夏山登山道入口となる。標識に山頂まで3kmの表示がある。
5:30
脇道に入り、重要文化財「阿弥陀堂」を見て行く。大山開山を伝える歴史的建造物になっている。
登山道は静寂なブナ林の中を緩やかな階段が続き、まもなく1合目を過ぎる。
5:55
2合目を過ぎるが、整備された登山道は歩きやすく、快調な足取りが続く。
6:10
3合目を通過する。緩やかな尾根道は合目間の距離が近く感じる。
6:20
4合目を通過する。ここまでは比較的楽な登りとなるが、徐々に傾斜がきつくなる。
木立の視界が開け、美保湾の弓ヶ浜の大きな湾曲が見えてくると、まもなく5合目となる。
6:35
5合目に到着、この先が行者谷分れの分岐となる。ほぼコースの中間地点で、ここから勾配が増してくる。


登山道ではクガイソウをよく見かけるようになる。東日本ではあまり見ない草花だ。見上げたナナカマドの木々が青空に映えている。
6:55
6合目避難小屋に到着する。ここで10分間休憩をとる。周囲の展望が開け、対面の谷越しにユートピアコースの尾根筋が眺望できる。
7:05
6合目避難小屋を出発する。
7:20
7合目を通過する。階段が途切れ荒々しい岩場の登山道に変わる。
標高1500mを越え、急登の正念場となる。登山道にはまだヤマアジサイが咲き残っている。
樹林帯を抜けると、四方の展望が開け、米子市街から美保関の先端まで、弓ヶ浜の大湾曲が眺望できる。
7:45
8合目から見た北壁の大崩れ。コースはその淵を巻くように山頂に延びている。
7:50
標高1600m、急登が終わり稜線に出る。ここから、天然記念物のダイセンキャラボク純林を保護する木道に入る。
普通の山なら配松地帯になるところを、ダイセンキャラボクが山肌一面を覆っている。
8:00
いよいよ9合目を通過するが、山頂は見えない。山頂まで続く木道は歩きやすく、周囲の展望を楽しみながら、ゆっくりと高度を上げる。
木道を振り返ると、日本海の絶景が見渡せるのも大山登山の一番の魅力だろう。
最後のカーブを過ぎると、山頂避難小屋が見えてくる。
8:15
大山山頂(弥山)1709mに到着。ここから先は縦走危険地帯となり通行が禁止されている。
山頂で持参した弁当を食べるのは格別である。眼下に見渡す絶景は、登頂の満足感にも増して、登山の疲れを癒してくれる。
8:50
山頂の光景を充分楽しんだ後、下山を開始する。帰路は往路をたどりながら6合目の行者谷分れを目指す。
普段見かけるハクサンフウロとはちょっと違う花は、後で調べてシコクフウロと分かった。
美しい美保湾の光景を見納めにワンショットする。下山道は高度を下げるにつれて、気温上昇が気にかかる。
北壁の大崩れが元谷に向かって崩落しているのが見て取れる。
10:40
行者谷分れからコースを右に折れ、行者登山道に入る。かなりの急斜面をジグザグに下り元谷に出る。
北壁から崩れ落ちた岩石が堆積した道に沿って行く。悪天候のときは道迷いしやすいところを通過する。
足元に大山寺参道の標識がありホットしたところで、急に体調に異変があり木陰で1時間ほど休憩する。
12:25
危うく熱中症を回避し、行者登山口となる大神山神社奥宮に出る。大神山とは古代から呼ばれている大山の呼び名、社殿は国指定重要文化財で国内最大の権現造りとなっている。祭神は国造りの大国主神(おおくにぬしのかみ)に由来している。
大山寺の石畳参道は、ここまで長い石段となって延びて来ている。
神門は後ろ向きの門と呼ばれている。かつて移築されたときに、扉を閉める閂(かんぬき)が外側についたらしい。鳳凰が舞い立つような立派な建造物だ。
江戸時代中期に寄進された吉持地蔵、自然石に彫刻され地蔵菩薩で、旅人の安全を見守っている。
12:50
大神山神社奥宮入口の鳥居を抜けて、無事大山登山を終了する。今回は古から続く山岳信仰の歴史の跡をたどる山旅となった。夏山は体力の消耗が激しく、適度の休憩と水分、エネルギー補給が欠かせないことを改めて体感する。

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この後は、旅紀行の出雲国巡りの旅へ続く。