10月5日(金曜日)午前2時30分、PAJEROのエンジン音が始動する。最初の目的地十和田湖を目指し出発。つくば牛久ICから常磐道を走り、いわきJCTから郡山を経由し、東北道に入る。途中、安達太良SA、菅生PA、前沢SAで休憩を取り、十和田ICまで592qを走り抜ける。 | |
午前11時30分、十和田湖子ノ口に到着。 日本海に発達した低気圧の影響で竜巻が発生する悪天候が一転し、晴天となった。 駐車場近くのレストランで、名物ヒメマスの天ぷら入り山菜うどんを食べる。意外な食べ方に感激。 ![]() |
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午後12時25分、子ノ口駅から路線バスに乗り換え奥入瀬渓流に沿って石ヶ戸に向かう。所要時間は約20分だが、運転手が観光ガイドをしてくれるので見どころのポイントがつかめる。 | |
コースの案内図を確認し、トレッキングを開始する。子ノ口まで十和田湖上流に向かって約9qを探勝する。 |
午後12時43分、石ヶ戸に到着。 ここに奥入瀬渓流の休憩所があり、散策の起点として便利であるが、駐車スペースは少ない。 ![]() |
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午後1時、石ヶ戸から渓流沿いに木漏れ日の中を1q歩いてきた。雲井の滝までは1.9qの標識。 | |
午後1時15分、阿修羅の流れ。 奥入瀬を代表するビューポイント。岩を砕くような流れの激しさから名が付けられたところ。 夏の猛暑のためか、この辺りでは紅葉はまだ始まっていないようだ。苔むす岩と木々の緑が美しい。ほとばしる渓流とのコントラストを楽しみながら快調に歩く。 |
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![]() 午後1時30分、雲井の滝 |
![]() 午後1時35分、白布の滝 |
午後1時50分、玉簾の滝方面に向かう途中。 渓流の散策路にはところどころ休憩用のベンチが設置されているが、昨日の激しい雨でぬれた落ち葉が張り付いていた。わずかに紅葉が始まっているようだ。 |
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晴れているのに突然の雨、まだ天気は不安定のようだ。奥入瀬にも季節の移り変わりが進んでいる。 途中、玉簾の滝は一度国道側に出ないと見えないのでパスする。 |
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午後2時25分、白糸の滝。 雲井の滝を出てから約1時間、この辺りは他に不老の滝など一目四滝と呼ばれ、主だった滝を集中して見れるポイントになっている。 |
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午後2時40分、九段の滝。 渓流にかかる木造の橋を渡ると、階段状の岩を水が流れ落ちる九段の滝に到着。 |
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午後2時48分、銚子大滝。 轟音をあげて流れ落ちる滝は奥入瀬散策のハイライト。十和田湖に遡上する魚を阻む「魚止めの滝」の異名をもつ。 |
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午後3時10分、奥入瀬歩道終点到着。トレッキングタイム2時間30分でした。 |
十和田湖子ノ口に戻ると天気は一変し、不安定状な状態が続く。![]() |
10月6日(土曜日)二日目。 ツアーの初日は、大自然に溶け込んだ郷愁漂う秘湯「八甲田温泉」に宿泊した。名物「ラムネ温泉」は炭酸泉として日本一といわれ、地のもの使った素朴な田舎料理にも趣がある。 午前8時30分、早めに朝食を済ませ八甲田山トレッキングに出発する。 |
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午前8時55分、八甲田ロープウェイに到着。 朝方見えていた山頂がすっぽり雲に包まれている。今日は悪天候が予測されるが、紅葉観光シーズンに入り乗客でにぎわっている。 |
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午前9時55分、ロープウェイ山頂駅は風雨が強まり視界が悪いが、コースを見間違えることはないので、装備を整えトレッキングを開始する。 | |
![]() 田茂萢(たもやち)岳自然研究路の案内板。 残念! ガスに包まれて周囲の景観が見えない。 |
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午前10時15分、主峰大岳方面の登山を諦めて、毛無岱を経由して酸ヶ湯に下山する。 | |
下山を始めてから20分が経過した。小雨交じりの天気に変わったが、視界は依然として悪い。 | |
![]() ナナカマドの紅葉が雨に濡れて鮮やかに |
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午前10時50分、視界が開け上毛無岱に出る。 | |
草紅葉の木道を行く。ルートはさらに標高差のある下毛無岱へと続く。 ↓午前11時15分、上毛無岱が終わり長い急階段を降りた先に、下毛無岱が眼下に見えてくる。八甲田山麓の広大な湿原帯が一斉に色付き出した。 |
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午前11時20分、下毛無岱の木道を行く。雨があがり時折薄日が射してきた。 | |
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午前11時32分、下毛無岱を抜けここから酸ヶ湯へと下って行く。酸ヶ湯発12時3分発青森行きのバスに辛うじて間に合い飛び乗る。出発地、八甲田ロープウェイに約10分で戻ることができた。身支度を整え、PAJEROで再度酸ヶ湯に戻り、温泉三昧を楽しむことにする。 | |
午後2時30分、酸ヶ湯の名物「千人風呂」で一汗を流し、少し遅い昼食を取って、今日の宿泊地「浅虫温泉」を目指し出発する。 | |
![]() 途中、八甲田雪中行軍遭難記念碑を訪れることにした。 |
![]() 210名中199名が遭難死した事件で、仮死状態で見つかり、遭難発見に功績のあった後藤伍長像。 |
10月7日(日曜日)三日目。 午前6時、浅虫温泉の道の駅「ゆーさ浅虫」で野宿の朝が明けた。今日は昨日とは打って変わって好天気に恵まれそうだ。陸奥湾から遠くはるかに今日の目的地、下北半島が望める。 ここまでの走行距離は750q、今日は更に370qのロングドライブになる。 |
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浅虫温泉から国道4号を走り、野辺地を経由して国道279号に入る。むつ市を過ぎ国道338号に進路を変え、景勝地「仏ヶ浦」を目指す。 ←午前8時50分、陸奥湾をぐるっと一回り対岸は青森市。八甲田山も見渡せる。 |
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午前10時、仏ヶ浦の駐車場に到着。 ここからは急な階段を約20分ほど下ると岩場まで行ける。 |
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奇岩が織りなす岩場に遊覧船の船着き場がある。所要時間20分でコバルトブルーの海上から巨岩の造形美が楽しめる。 海中は透明度が高く、ガラスの船底からたくさんの小粒のウニが生息しているのが見て取れる。回りの山から流れ込む川がないため栄養分が少なく大きく育たないとのこと。採取しても売れないため数ばかり増えたと、ひかり丸の船長が言っていた。 |
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仏ヶ浦観光を1時間ほどで終え、いよいよ今日のメインイベント大間に向け出発する。 ←午前11時20分、目前の車窓には北海道が広がり、函館山の山容が見えてくる。 |
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正午、大間に到着。連休中日でどこのマグロ屋も大混雑。 |
![]() 漁師の店「大間んぞく」で1時間待って目当てのマグロ丼にやっとありつく。2013年の築地初競りでは1億円超えの値が付いて話題になったが、それにしても2001年の最高値と比較にならぬ値段が付いたものだ。 |
本日9時半に解体した大間産マグロの証しが店先に出ている。 |
![]() マグロ丼定食は三色盛り(大トロ、中トロ、赤身)で2800円。ちょっと勇気のいる値段だが大奮発する。 |
待時間に店前から抜け出し、マグロ一本釣りのモニュメントを撮影する。腕一本の漁師の心意気を感じる。 | |
「ここ本州最北端の地」の碑が津軽海峡を背に立っている。これで最東端 宮古市のトドヶ崎(2009年)、最南端 紀伊半島の潮岬(2003年)に続き三番目の本州四端を制覇する。未踏破は最西端下関市の毘沙ノ鼻だけとなった。![]() ![]() |
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![]() 午後1時30分、昼食後津軽海峡を左手に北海道を望みながら下北半島を南下する。途中、薬研温泉で一風呂を浴び、恐山、むつ市、三沢市を経由して、本日の宿泊地八戸に向かう。 午後6時40分、八戸第一ワシントンホテルに到着。 ここまで総走行距離は1120q、長距離ドライブの疲れは山海珍味が自慢の南部民芸料理「蔵」で癒すことにする。 |
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![]() 350年前の蔵を使った店内は、南部の民家を訪れたような落ち着いた空間。 |
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新鮮なホヤをつまみにビールで乾杯。 |
![]() 刺身の盛り合わせも鮮度抜群のおいしさ。 |
水揚げ日本一のイカの沖漬け、豪快に丸ごと一匹いただく。 |
![]() 特産のサバの干物は脂がのって食べごたえあり。 |
オープンスペースの調理場に併設した帳場で会計を済ます。是非またの機会に来てみたい風情のある料理屋である。 10月8日(祝日)四日目、ホテルで朝食後、予定していた八食センターの買い物を取りやめ帰途につく。 午後4時40分、無事帰宅。総走行距離1770qの三泊四日の旅を締めくくる。お疲れさんでした。 ![]() ![]() |